媚薬に苦しむバルフレアと乙女パンネロ。(FF12/R18)

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行為は激しかったが、バルフレアは何度も自身を諌めようとしているようだった。
「…ね、バルフレア……」
パンネロは耳元で囁く。
「いつでも、私が欲しいって言ってくれたでしょ…?」
何かを堪えるように寄せられた眉が愛おしい。溢れる情欲を抑えようと噛み締めた唇からは血が滲んでいる。パンネロはそれを指先で優しく拭きとり、。
「だから、ね、見せて欲しいの。どれだけ私が欲しいのかって。」
「パンネロ……」
「見たいの。私…」
バルフレアはパンネロの首筋に鼻を押し付けるようにして顔を埋める。これはバルフレアが甘える時の仕草だ。
「怖いの?」
「怖いさ。」
「どうして?」
「言わせるな。」
パンネロはクスクスと笑う。
「バルフレア、うそつき。」
「……どうしてそうなる?」
肥大化し、制御しきれそうになり性欲を最後の一線で堪えていたバルフレアは不満気だ。
「いつも“めちゃくちゃにしてやりたい”とか言うくせに。」
パイロットは身体を下へとずらし、身体をバルフレアの下へ下へと移動させ、反り返り、いきり立ったバルフレアの性器をそっと手に取った。
「……っ!」
腹筋が、ひく、と動き、バルフレアが低く呻いた。パンネロはうれしくて、とろとろと先走りの液をこぼす、鈴口の先端をそっと舌で覆い、それを舐めとった。バルフレアが大きくのどを開き、首を仰け反らせたのがわかり、うれしい。先端を濡らす粘液を小さな舌で一心に舐め取り、亀頭をその口に含んだ。バルフレアが驚いて腰を引こうとするのを追いかけるように、できるだけ深くそれを飲み込むと、髪を耳にかけ、その顔をじっと見上げる。バルフレアはその視線に囚われた途端動けなくなる。その隙に、パンネロは先端をじゅっ、と吸い上げた。
「……ぅ、……くっ!」
バルフレアはなんの前触れもなく、下腹の辺りに溜まっていた澱みをパンネロの口の中に吐き出した。そんなことを大切な恋人にさせたくはなかったのに、どうしても止めることが出来なかった。パンネロは口の中で暴れまわるそれが吐き出す全てを飲み込もうと、竿の部分に手を添え、苦く、ネバネバとしたそれを健気にも全て飲み込んだ。
「パンネロ…!!」
バルフレアが驚いて半身を起こし、慌ててパンネロの口を拭ってやり、ガチャガチャと音をさせながら、水差しからコップに水を注ぎ、パンネロの口元にあてる。パンネロは素直にコップに手を添え、コクコクと水を飲み干した。
「まだ怖い?」
パンネロは、涼しい顔で笑ってみせる。
「私、バルフレアが何を怖がってるか知ってるよ。」
「言うな。」
バルフレアはここで最後の一線が切れてしまう。乱暴に小さな身体を組み敷いた。人の気もしらないで、とイライラしていたのかもしれない。
もうこれ以上は限界だった。唇を合わせようとしたら目が合った。
「泣いて喚いても止めねぇぞ。」
「うん。」
「長い夜になるぞ。」
「うん。」
そんな風に言うくせに、与えられたキスはひどく優しくて、パンネロはまじまじとバルフレアを見つめ返した。バルフレアは片目をつぶって見せる。
(意地っ張りなんだから……)
だけど、涙が出るほどこの男が愛おしい。ならば、自分はこの男に全て任せるだけだと、パンネロは目を閉じた。
*************
快楽を刻み込まれた脳は意識を朦朧とさせる。もう、どれだけの時間愛し合っているのか、パンネロにはわからなくなっていた。バルフレアが吸わされたという催淫効果のあるガスの効果が
鎮まるまでと思っていたのだが、欲望は際限なく続き、果てることはない。
実際にバルフレアは何度も何度も自分の胎内に吐精した。それこそ、パンネロの身体ごと揺さぶり、肉欲の全てを叩きつけるように、何度もだ。パンネロは従順にそれを受け入れ、何度も狂わされて、大きな身体にしがみついては達し続け、際限なく上り詰めては甘い声をはりあげた。
吐き出すモノがなくなると、バルフレアはいつまでもパンネロの身体を愛撫し続けた。今も、脚を大きく開かれ、秘部に顔を埋め、淫らにうねる柔肉と、その先端の小さな突起を舌と指でなぶり続けてる。
「あ、ぁぁ……っ!」
汗ばんだ身体をびくびくと跳ねさせ、はぁはぁと喘ぎながらパンネロは達した。もうずっとだ。達したまま、戻ってこられない。それだけバルフレアの愛撫は間暖なくパンネロを苛んだ。天国を彷徨っているのか、地獄を彷徨っているのか、パンネロにはもうわからなかった。体で、口で、舌で、手のひらで、一心にバルフレアを受け入れ続ける。
「パンネロ……」
呼ばれただけでバルフレアが何を望んでいるのかすぐにわかった。きっと、バルフレアが吸ったという催淫性の毒を、キスや性器を愛撫することでパンネロも感染してしまったのだと思う。
パンネロは身体をずらし、固く勃起したバルフレア自身を口に含んだ。もう何度目かはわからないが、先端を舌先で転がし、奥にある袋を優しく手で転がしてやる。と、不意にバルフレアが脚をつかみ、パンネロの下半身を自分の顔の方に引き寄せた。どんなに熱に浮かされても、この体勢はやはり慣れないが、パンネロはキュッと目を閉じて耐える。
バルフレアの舌先が小刻みに先端の肉芽を転がし、ひくつく陰部に指が埋め込まれた。
「ん……、ふ……、んんっ!」
バルフレアの性器を口に含んだままなので、感じ入った声は口の中に閉じ込められたままだ。
秘裂を行き来する指の動きが早くなり、しだいにそこからクチュクチュと水音がたつようになり、甘く痺れるような感覚がそこからこみ上げる。
「あ、あ、バルフレア、早くぅ…!」
パンネロはたまらず、頬ぼっていたものから口を離し、ねだる。バルフレアはゆっくりと身体を起こすと、パンネロの背中にのしかかった。
「後ろからするのは、キライじゃなかったのか?」
後ろから突かれるのをパンネロは恥ずかしがるのだ。だからこんな、からかうように言うのだ、憎らしい。もうきっと、毒は抜けきったか、むしろパンネロに全部うつしてしまったのではないかと思う。これではどちらが慰め、鎮めているのかわからないではないか。そんなバルフレアに抗議したいのだが、口から出るのは、もっとかわいがって欲しいというおねだりばかりだ。
「や…だぁ、今は、欲しいの…ぉ…!」
「かわいいな、パンネロは。」
言葉とともに、突き出されたパンネロの尻から愛液を流し続けるその源泉に、バルフレア自身を押しつけた。熱くうずいていた蜜壺に、焦がれていたモノが分け入ってきて、切なくうずく空間を埋めていく。パンネロはシーツに崩れ落ちた。やがて激しい律動と共にしなやかなそれがパンネロの内壁を擦り、最奥を抉る。
「あ、……んっ、ぁ……ぁっ、ぁ……!」
細い腰に手を添え、激しく腰を打ちつけながら、バルフレアは甘く、愛らしく乱れるパンネロに目を細める。それを察したのか、パンネロが肩越しにバルフレアを見つめる。
「ね、ね、奥…そんなに……強くしちゃ、…イヤ……」
「どうしてだ?」
「ンン……っ、!あ、だって、もう……っ!」
「愛してるよ、パンネロ。」
耳元に唇を押し当てるようにして囁かれた言葉で、パンネロはあっけなく達してしまい、快感に震え、シーツをぎゅっと握りしめ、そのまま上り詰めた。息を切らし、ぐったりとしているパンネロの中のバルフレアの剛直は、未だ衰えることを知らない。
腰に添えられていた器用な手が、前に回され、淡い茂みの奥へと潜り込んできた。パンネロの全てを知り尽くした指が、その先端にある突起をいじり始めた。人差し指と中指で簡単に包皮を剥くと、顔を出した愛らしい花芯を指の腹でぬるりと撫でた。
「やあっ!あぁぁ――……っっ!」
パンネロはシーツに顔を押し付けるようにしながら悲鳴を上げた。パンネロの嬌声と同時に、バルフレアは熱塊の先端を、ぐっと最奥に押し付けた。
「ひ…んっ、あぁぁぁ……っ!」
何度も何度も絶頂を越えても、それよりも高い波がパンネロを激しく翻弄する。
「〜〜〜〜――……っ」
声も出せず、パンネロは官能の炎に焼かれ続ける。
「…ず、…るい、バルフレア……」
「お前が言ったんだ、パンネロ。約束通り、気絶するまでヤってやるさ。」
バルフレアはパンネロの胸を背後から覆い、そのまま上半身を起こした。繋がったままそんな体勢を取らされ、パンネロは悲鳴をあげた。そのまま激しく突き上げられ、パンネロは背中をきれいな弓型にしならせる。
「あぁ、バルフレア……っ!」
身体を上下に激しく揺さぶられ、突き上げられた。右手がまた伸びてきて、愛液にまみれた肉芽をこねくり回す。
「や、……ぁあぁ、強すぎ……あぁっ、!」
次々と与えられる目もくらむような刺激に、パンネロはただ身体を揺さぶられて、涙をこぼすしかできない。ただ、無意識にバルフレアの動きに合わせ、腰が揺らめかす。
「いいぜ、イッても。」
「やっ…だ、一緒が…いい…っ…の…!」
胎内に感じるバルフレアも、いっぱいに膨れ上がり、絶頂を予感させる。
「あっぁ、あぁ、バルフレア――……!」
ずっしりとした熱塊に奥にねじ込まれ、火花のような愉悦が全身を走り抜けた。激しい絶頂にに跳ねるパンネロを、バルフレアは背後から抱きしめ、低くつぶやいた。
「言ったろう?まだまだだ。長い夜になるってな。」
おわり。


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