バルフレアのやきもち。(FF12/R18)

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暗がりで白い身体がうねり、かと思うと甘える様に頬を擦り寄せせてくる。
抱いていると、パンネロはよくこの動作をする。
ぎゅっとしがみついて、ぴったりと身体を寄せて来るのだ。
年齢の割にはしっかりしているとよく言われるが、まだ甘えたい盛りに両親をなくしたせいだろうか。
もっとも初めての頃は不意に抱きしめると身体が逃げようとしていたし、恥じらいと未知の感覚に怯えて泣きじゃくり、バルフレアを困らせたものだった。
一方バルフレアも何もかもが初めてだというパンネロに戸惑い、なんだか自分がとてつもない悪者になってしまったようなそんな罪悪感に苛まれたものだが、
(そん時に比べりゃ、大した進歩だ)
バルフレアは感慨深く思う。
時間をかけて宥め、慣らしと頑張った(?)お陰か、パンネロの反応は今では指先一つで思うがままだし、この少女の身体で知らない場所なんてない。
なのに、時折どうしようもない焦燥感にかられる。
自分の中のそれとどうにか折り合いを付けて来たが、
(…ったく、ガキじゃあるまいし…)
軽く頭を振って、その考えを追い払うと身体と身体の間に押しつぶされている乳房に指を滑り込ませ、
その先端を優しく転がす。
「あっ…あっ…」
動きに合わせてかわいらしい声が漏れる。
身体をずらし、もう片方を口に含み、舌先で突く。
「は…ぁ…っ」
きゅっと眉を寄せ、顎をのけぞらせる。
異なる刺激を一度に与えられ、パンネロはシーツに顔を埋める様にして耐える。
「や…っ…ぁ…バルフレア…そこ…ばっかり……」
「これだけでイッちまいそうか?」
「う…ん、そう…なの…だから………ね?」
潤んだ瞳でねだるようにバルフレアを見上げる。
経験がないだけにお嬢ちゃんの辞書に駆け引きという言葉はない。
反応はいつも素直でストレートだ。
胸に当てられた手を取って、おずおずと下腹部に導く。
「いい子だな、パンネロは。」
「ううん、悪い子だよ。」
いたずらっ子の様にクスクスと笑うその唇に軽くキスしてから、導かれるままに薄い茂の奥に手を這わすと、パンネロは緩く足を開いてそれを受け入れる。
そこは充分に潤っていて、バルフレアの手を濡らした。
「本当…だな。」
「う…ん…だって…ぇ…」
バルフレアがいけないんだよ、とパンネロはかわいらしく頬を膨らませる。
今度はその頬にキスをしてやり、割れ目に沿って指を滑らせる。
戯れに指を埋め、溢れた蜜を指に絡めとり、ぷっくりと膨れている芯に触れた。
「ここか?」
「あっ…う…ん、そこ…ああああああっ!」
ゆっくりと指を動かすと、それだけでパンネロは悲鳴を上げ、
身体をのけ反らせる。
バルフレアの首にしがみ付き、息を荒げ、いやいやと首を振りながら切なげな声を上げる。
しがみついてくるパンネロを受け止めてやりながら、バルフレアは尚も指を動かし続ける。
「あんっ…んぅ…んっ…は…ぁ」
やがてパンネロの身体が小さく痙攣し始めた。
ふるふると震えては、かくんと力が抜ける。
触れたそこはますます熱く、固くなる。
「バル…フレア…」
途切れ途切れに名前を呼ばれると、ぞくぞくする。
「も…う…来ちゃう…の…お願…い…」
「やっぱりいい子だ、パンネロは。」
バルフレアは満足げにそう言うと、つんと尖った乳首に軽く歯を立ててやる。
「あっ、あっ、だ…めぇ…っあぁぁん!」
甘い痺れが全身を駆け抜け、パンネロは背中をひと際大きくのけ反らせ、くったりとベットに沈み込んだ。
「バルフレア…バルフレア…」
小さな子供の様に甘えた声で両手を差し伸べ、バルフレアを招く。
バルフレアが抱きしめると、自ら唇を合わせてくる。
舌を絡め合い、暫く無言で貪り合った。
唇が離れると、バルフレアはパンネロをうつ伏せにし、白く、たおやかな背中に口づけた。
「…バルフレア?」
バルフレアの意図が分からず、パンネロが問いかける様に名前を呼ぶ。
バルフレアはそれに答えず、唇を下へ、下へと移動させ、不意にパンネロの細い腰を抱え上げた。
お尻を突き出している様な格好にパンネロは居心地が悪そうにもじもじと腰を動かす。
「やだ…こんな格好…」
バルフレアはお構いなしにパンネロの中に指を突き立てる。
いつもより荒っぽい愛撫にパンネロの背が強ばった。
バルフレアは顔を歪め、パンネロに聞こえない様に舌打ちする。
(なにをイラついてんだ、俺は…)
小さく息を吐き、なんとか気持ちを落ち着かせると、今度は優しく探る様な動きに変える。
パンネロの身体から力が抜けたのを確認すると、唇をその部分に寄せ、さっき達したばかりの花芯を舌で愛撫する。
「あっ、そこ…は…」
達したばかりのそこを再び責められ、中を指で弄られ、強すぎる刺激にパンネロは次第に我を忘れ、
あられもない声を上げる。
「あっ……ああ!あん!」
快楽と苦痛とがないまぜになり、無意識に逃げようとするパンネロの足を押さえ限界が来ているのにお構いなしにバルフレアは愛撫を続ける。
指がきゅっと締め付けられ、舌先に触れる花芯がひくひくと蠢く。
「バルフレア…っ…だめぇっ…」
「ここはそう言ってない。」
「ち…がう…の…すごく…気持ちイイの…でも…」
パンネロは泣き出しそうな顔で振り返る。
「こ…んな格好で…一人で…は…嫌…」
「パンネロ…」
「バルフレアと…一緒でなきゃ嫌な…の…!」
バルフレアの手が止まるとパンネロはくるりと身体の向きを変え、起立したバルフレア自身にそっと唇を寄せて、先端を優しく口に含んだ。
くびれた部分や先端を重点的に責められ、バルフレアが小さく呻く。
パンネロは一旦口を離すと、今度は全体を舐め上げる。
「パン…ネロ…」
「気持ちイイ?」
バルフレアは諦めた様にため息を吐くと、パンネロの頭に手を置き、
「あぁ…最高だ。」
「こう?」
「そうだ。そこに手を添えて…」
パンネロは空いた手で根元全体を優しく握ると、ゆっくり上下に動かす。
「そうだ…上手くなった。」
パンネロは答えない。どうやら夢中になっているようだ。
「…と。」
バルフレアはパンネロから慌てて腰を引く。
パンネロが不満げに顔を上げる。
汗で張り付いた髪をやさしく耳に掛けてやり、ついさっきまで自分自身を銜えていた唇にキスをする。
「俺も限界だ。」
パンネロの身体を仰向けに横たえると、恥じらいながらも足を開く。
バルフレアはパンネロの入り口へ自身に手を添え、あてがう。
「ね…早くぅ…」
「それが聞きたかった。」
バルフレアは一気に貫くと、激しく突き上げる。
「あっ…!あっ…ん!バルフレア…っ!」
激しく揺さぶられ、小ぶりな乳房が激しく揺れる。
奥でじんわりとした痺れがどんどん広がっていくのを押さえる事が出来ず、バルフレア自身をきつく締め上げる。
「わ…たし…また…」
「…パンネロ…」
必死でしがみついて来る少女が愛おしくてたまらなくて、捻る様な動きを加え、より強く突き上げる。
「あっあっ…!…も…っ…う…イッちゃう…っ…イッちゃう…の…っ!」
「俺もだ。」
快楽に彩られたパンネロの顔が、微笑んだように見えた。

寝室に二人の荒い息だけが響く。
例によってパンネロはぴったりとバルフレアに寄り添っている。
「…え?」
荒い息の下でパンネロが何か言った様だが聞き取れない。
するとパンネロは身体を起こし、今度はバルフレアの耳元に囁く。
「大好き。」
「そりゃ…光栄の至り、だな。」
にやけそうになるのを必死でこらえ、パンネロを正面から抱きしめる。
と、自分でも思いがけない言葉が溢れた。
「ヴァンより…か?」
パンネロは驚いた様に目を見開いた。
そのままぱちぱちと何度か瞬きをする。
言ってから、しまった!と、バルフレアは顔を背けた。
気まずそうなバルフレアにパンネロは思わず吹き出した。
「何がおかしい?」
知られたくない自分を知られてしまい、バルフレアは不機嫌だ。
「ごめんなさい、だって…」
パンネロはそっぽを向いてしまったバルフレアの顔を自分の方に向けさせると、両手で頬を包み込む。
「時々思ってたの。こうしてると、バルフレアはいつも優しくて大人だけど、イライラしている時があるよね?ほんの一瞬だけど、時々…」
居心地が悪そうに目だけ反らせるバルフレアにパンネロは優しくキスをする。
「おかしなバルフレア。私が毎晩ベッドで一緒に眠るのはバルフレアだけなのに。」
そう言うと、バルフレアの胸に頬を寄せ、うれしそうに笑う。
(やれやれ…)
甘やかし放題にしていたお嬢ちゃんから逆に甘やかされ、我ながら情けない。
だが“一緒に眠るのはバルフレアだけ”というお嬢ちゃんの言葉に、自分でも呆れる程あっさりと機嫌が直ってしまって。
(こう言うのをホレた弱みって言うんだな)
なんだかものすごく“負けた”感があるのだが。
しかし、いつの間にやら眠ってしまったパンネロを抱きしめていると、そんな事はどうでもよくなってしまう。
バルフレアはパンネロの額に軽くキスをすると、「やれやれ。」と声に出して呟くと、目を閉じた。
おわり。