ティファの誕生日。その後。(FF7/R18)

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ふっと意識が遠退きかけて、ふとティファは自分とクラウドの身体に挟まれている物の感触に意識が向いた。それはティファの腿に触れびくびくと蠢いている。

(……熱い…)

ティファは無意識のまま、その熱の塊に手を伸ばした。

「ティ…ファ…っ」

今度はクラウドが苦しげに息を吐いた。ティファは手に触れたものがクラウド自身であることに気付くと、それを優しく包み込んだ。

「クラウド…ね、ワガママ、言っても…いい…?」
「言わなくていい…」

クラウドが今度は大きく息を飲み込んで何かを堪えてる風だ。

「俺のほうが限界だ。」

ティファの手の中でクラウドの分身は先走りの液が先端に滲み出ていて、ティファの手の中で早く解放しろと急き立てるようにびくびくと震えている。

「来て。」
「うん。」

クラウドはそっとティファの膝に手をかけ、そこを開く。ティファもクラウドを受け入れようと少し腰を浮かせた。
自身の先端を握りしめゆっくりと腰を沈めていく。クラウドの雄を飲み込んだティファの内壁が歓喜してぞわり、と波打ちった。ティファ自身の空っぽの空間を埋めてくれる存在に一斉に吸い付き、ぴったりと包み込む。

「ティ…ファ……っ」

ティファがクラウドを迎え入れ、歓迎する時のこの瞬間はクラウドにとってはたまらなく気持ち良くて幸せでな瞬間ではあるのだが、その快感が強すぎて、そのまま恋人を満足させることもなく、自身の欲望を解き放ってしまいそうになる。その強い願望を押しとどめるため、クラウドはティファを抱きしめ、必死で何度も大きく息を吐き、堪える。

「クラウド…」

ティファもそこから泉のように湧き上がる快楽に身を小刻みに震わせながら、その豊かな胸ごと身体をクラウドに押し付けてくる。お互いがお互いを強く抱きしめ、逸る衝動を落ち着かせるかのように背中を撫である。そうすると、心が徐々に穏やかな幸福感に満たされていく。
なんとか大きな波をやり過ごしたところで、クラウドはティファの耳たぶを軽く噛んだ。

「ぁん!」

ティファが可愛い悲鳴をあげて、身体を跳ねさせる。と、同時にクラウドを包んだ秘裂も同時に大きくうねる。そのまま頬、首筋に舌をはわせると、おもしろいようにティファの身体が跳ねる。ぴんと立ったままの淡い色の乳首をくちゅり、と吸い上げると、その快感はクラウドと繋がった所まで届き、大きなうねりとなって、動きもしないのにクラウドをやわやわと締め付ける。

「ティファ……」
「ぁ……も…………クラウドぉ………」

ティファは快楽の涙をぽろぽろとこぼしながら、知らず、迫り来る快楽に腰を持ち上げ、クラウドに押し付ける。敏感な蜜壺がクラウドに巻きつき、早く動いてとねだるようにうごめく。もうこらえ切れない、とクラウドが強く腰を打ち付けた。

「あぁ、ああ、あ!」

脳髄からつま先までが強い快楽に痺れ、クラウドに硬い筋肉に覆われた背中にしがみついていた指が食い込む。クラウドの雄は容赦なくティファを突き上げ、最奥を抉り、またすぐに引きぬかれた。激しいその律動に合わせてティファもその細い腰を揺らし、よりいっそう深くクラウドを受け入れようとする。

「ティファ……ティファっ……!」

少し掠れたクラウドの声が耳に届くと、ティファはクラウドの後頭部に手を回し、優しく撫でてやる。が、すぐさまクラウドの熱く滾ったものを身体の深い部分に感じ、たまらずその髪をくしゃくしゃにかき乱す。

「ぁ……、クラウド、クラウド、もっ……あ、だめ…ぇ…!」

腰が引き寄せられ、同時に膣壁を杭のように硬く張り詰めたクラウド自身に擦り上げられ、引きぬかれ消失感を味わったかと思うと、そこはまたさっきよりいっそう大きく強張ったモノに突き上げられる。

「…ティファ、…一緒…に…」

苦しげな息の下で、クラウドが強くティファを抱きしめ、ぐっと強く最奥を抉った。

「……っあ、クラ、ウド……ぁ、ああああっ!」

身体の奥にクラウドが放った熱を感じながら、ティファも甲高い声を上げ、足をぴん、と何度も痙攣させながら達した。クラウドは何度も上下に大きく跳ねるティファをなだめるように抱きしめ、汗ばんだ身体をぴったりと重ねた。

「ティファ…ティファ…」

クラウドは愛おしげに何度もその名を呼び、頬や額にキスをした。お互いに肩で息をしながら、互いの身体に足を巻きつけたまましっかりと抱き合った。

「…ティファ…」
「…んん…?」

伝えたいことがあり過ぎるようのだが、好きだという気持ちをこめて全身全霊をこめて恋人を愛したあとだと頭が空っぽになって、言葉が続かない。

「明日…」
「早く帰ってくれるんでしょ?」
「その前に…」
「…うん、お花。鉢植え。」

自分が考えていることを先回りしてくれるティファの気遣いはうれしいのだが、虚脱状態のクラウドの頭がついていけない。頭の中を鉢植えがぐるぐると回って、そう言えばその鉢植えを買った見せに青い実がついたのがあったのを思い出した。

(あれは…ティファの…)

声に出す前にちゃんと反復する。そうだ、今度は間違いない。ティファはよく籠いっぱい買ってきて、それを時々口に放り込みながら砂糖漬けを作っていた。

「青い実の、鉢植えも買おう。」
「…青い実?」
「…ティファの好きな。」
「うん、ありがとう。」

ティファがくすぐったげに笑う。クラウドからゆっくりと身体を放し、その傍らに横になると、きゅっとしがみつく。

「青い実の名前はね…」

ティファはその実の名前をクラウドの耳に小さな声で伝える。

「覚えた?」
「…ああ?」

ティファの意図が分からず、首を傾げるクラウドに、

「間違えないで買ってきてね。私の大好物だもの。」
「買ってきたら、俺も水やりをする。」
「あれはやり過ぎるとダメなの。」
「覚える。」

ティファはとうとう声をあげて笑ってしまう。水やりを覚えるとか、それでもどうしても鉢植えから離れないところとか。鉢植えの話になるとティファは笑ってばかりなので、少しばかり不安になったクラウドだが、

「クラウド、大好きよ。」

と、ティファが言ってくれたので、安心して一緒に笑うことができたのだった。

おわり

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