ティファの誕生日。その後。(FF7/R18)

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2015年ティファ誕生日の書き下ろし「ティファの誕生日。」の続きです。


あのキスのあとで、すぐにでもベッドに行きたいというクラウドをなんとかバスルームに押し込めて、

「じゃあ、ベッドで待っててくれるか?」

閉じようとした扉の隙間からスネたように口唇を尖らせるクラウドに、ティファは子供をあやすみたいに、はいはい、と返事をして。でも、

「何も着ないでだ。」

という一言に耳まで赤くなって。
クラウドにそんな風に言われてしまうとティファはもう正常な判断力がはたらなかない。後片付けもそこそこに、ぽうっとのぼせたように階段を上り、それでも子どもたちがちゃんと寝てるか気配を探り、それからクラウドの部屋に行く。

(クラウドの言う通り、全部脱いで待っていた方がいいの…?それとも???)

何度行為を重ねても、水に飛び込む前に一瞬躊躇してしまうように、始まりはいつも恥じらいが先立ち、戸惑ってしまう。それでももうバスルームの扉がばたん、と開いた音が聴こえてきて、ティファは咄嗟に着ている物を慌てて脱ぎ捨て、クラウドのベッドの下に押し込むとシーツの隙間に潜り込んだ。
階段を上ってくる足音が一段飛ばしたもので、ティファは慌てて胸元をシーツで隠し、座り直した所で部屋の扉が開いた。クラウドはベッドの中のティファを見てうれしそうに笑うと、すぐさまベッドに膝をかけ、ティファにキスをしようとする。が、

「ダメ。ちゃんと身体も髪も拭いてから!」

ティファが強い言葉で押しとどめるほど、クラウドはロクに身体も吹かずにやって来たようで、よくよく見ると部屋の床に水滴が点々と残っている。
クラウドは抗議しかけたが、このままではベッドもティファもびしょ濡れだと思い直し、大慌てで肩にかけていたバスタオルで肩や背中を慌てて拭いて、そしてタオルを被るとワシワシと乱暴に髪を拭く。
ティファは思わず吹き出してしまう。タオルの隙間からクラウドが顔をのぞかせ、目と目があって一緒に笑った。こんな子供っぽいクラウドを知ってるのは自分だけなんだと思うと、ティの心がまたほわん、と暖かくなる。
身体を拭いたクラウドが今度こそ、とティファの前に身体を屈ませると、ティファが今度はクラウドの履いているハーフパンツのウエストの部分を引っ張る。自分だけ脱がせておいてクラウドだけ何かを着ているのはズルい、といたずらっぽく微笑んで見せると、クラウドはまた、むぅ、と口唇を尖らせ、それでもベッドの縁に腰掛け、それを脱ぎ捨てると、乱暴にシーツをまくると、その間に滑りこんできた。
もうこれ以上待てない、とティファを強く抱きしめてそのまま押し倒し、口唇を塞ぐ。ちょっと乾いているのだが、弾力のあるよく知った口唇の感触。クラウドは我慢できない、といった風にそれを強く、深く、何度も押しつけてきた。そんなキスの後でクラウドがぽつりと漏らした。

「今でも時々信じられないんだ。」

ティファが気だるいながらも、うっとりとした瞳でクラウドを見つめ返す。まるで顔にティファが好きだと書いてるようなクラウドの表情に、ティファはクラウドの言わんとすることをすぐに悟った。

(私が…クラウドの…初恋で…)

クラウドのベッドの中、そこはティファが心から安らぐ場所だ。クラウドの逞しい身体に抱きしめられ、愛されて。食事のあとで2人で語らう時間とはまた違った大切な時間だ。そんな幸せな時間を手に入れるまで、どれだけ長い道のりを歩いてきたのだろう?だから、そんな風に感じるのはティファも同じだ。

「私も、今でも時々夢じゃないかって思うの…」

まっすぐにクラウドの蒼い瞳を見つめ、素直に言葉を紡ぐ。

「それでね…ずっとクラウドの腕に抱かれていたいって思うのよ…クラウド、あなたの体温を感じて…それで…」

ティファはそこで我に返る。クラウドの熱にあてられたのか、普段言えないようなことを熱に浮かされたかのように話してしまった。

「やだ…私…」

クラウドはティはに触れるだけのキスをする。横向きに横たわると、優しくティファを引き寄せた。すぐに熱い唇が重ねられた。ぬるく湿った舌が、まるでくすぐるようにティファの柔らかい唇の上を行き来する。

「んっ……クラウ…ド…」

くすぐったくて、思わず名前を呼んでしまったら、開いた口唇の隙間からティファの口唇を味わっていた舌がぬるりと口の中に入り込んできた。クラウドの唇をティファの口唇をほぐすようにそれを含み、舌が歯の裏をなぞったかと思うと、奥へ奥へと潜りこむ。ティファの肩がぴくりと跳ねた。

「ぁ……んっ…」

確かにいつもクラウドにこんな風に口付けるだけで、もう全身の力が抜けてしまうのだが、今日はいつもと違うような気がする。クラウドの舌が丹念にティファの口内を動き回るのが、いつもの遠慮がちな動きと違って感じるのだ。

「クラ…ウ…ド…?」

不思議に思って聞いてみようと口唇と口唇が離れた瞬間に問いかけてみるが、優しく瞳を見つめ返されただけで、またすぐに息もできないほどしっかりとティファの口唇を塞いでしまう。尖った舌先が口蓋をくすぐり、かと思うとティファの舌を絡めとり、きつく吸い上げる。身体中が熱くてどんどん熱が溜まっていく感じがする。その熱に耐え切れずティファはクラウドの身体の下から逃れようと身をよじると、逞しい腕がわずかな隙間すら許さないと言わんばかりにしっかりとティファを抱きすくめる。そんな強引な仕草がティファの官能に火を点けた。その熱はもう下肢の方まで広がっており、甘く疼く。
ティファはこらえ切れず、クラウドの手を取って2人の身体に挟まれ、押しつぶされてる胸へと導く。クラウドの手が導かれるままに胸元をまさぐり、揉みしだきながら耳朶にそっと歯を立てた。

「あ……んん、んっ…」

思わず声が漏れ、いつものようにシーツに顔を押し付けようとして、ティファはふと思いとどまり、腕を優しくクラウドの首に回し、じっとその瞳を見つめる。いつもいつも思うことなのだが、

「…吸い込まれそう…」

なんのことか分からず、思わずクラウドの手が止まってしまう。

「あなたの瞳…クラウド、いつも思うの。本当に吸い込まれそう…」

クラウドは困ったように首を傾げてしまう。

「そんな風に言われても…よく分からないな。」
「あなたの瞳がきれいって言いたいの。」
「俺なんかより、ティファの方が何万倍もきれいだ。」

ぱっちりとした瞳はもう快楽に潤みきっていて、クラウドをじっと見つめている。額と額を合わせる。クラウドの右手が、ティファの豊かな胸元をやんわりと包み込む。指の一本一本でその柔らかさを確かめる。再び口唇が重なった。と、同時にクラウドの指が柔らかな乳房にゆっくりと食い込み、そのまま蠢きだす。それだけでティファが肩で大きく上下するのが分かった。胸を揉みしだく指の腹がその頂に擦れると、そこは徐々に硬く尖っていく。
口付けたまま愛撫されるとティファは弱い。もうそれだけで目尻からポロポロと悦楽の涙がこぼれる。そうなるとクラウドは自分がティファを慕っていた少年の頃のような気持ちになって、何故だか彼女をいじめてみたくなるのだ。ぴん、と立ち上がったそこをキュっと強く摘んだり、扱くようにしてやると、声を出せないティファはくぐもった声を口内に響かせ、きゅっとクラウドにしがみついてくる。
そうなると、今度はティファのカワイイ声が聴きたくなる。クラウドは口唇を解放すると、ティファの両手首をやんわりとシーツに押し付けた。そうして豊かな胸を真上から見下ろす。そうするとティファがいつも恥ずかしがって、その仕草がたまらなく可愛らしいからだ。

「…もう、…クラウド…」

息が上がったまま言われると、ますますイジワルがしたい。

「ティファ、ここにキスして欲しいって言ってくれないか?」
「…え?」

ティファは目を丸くして、さすがに少し怒ったようでクラウドの手を振りほどこうとする。が、ティファは強引にされると弱いことをクラウドはよく知っていて。

「…ここって…」
「言ったら、ティファがもっと恥ずかしがる。俺はそれが見たいけど…な。」

ティファはきゅっと口唇そ噛みしめる。クラウドとのセックスはいつも予測がつかない。すごくはにかんだかと思うと、突然イジワルになる。が、それはティファ自身にクラウドが駆り立てられているのだが、当の本人はそれに気付いてすらいない。それに、ずっと手首を押さえられたままじっち真上から胸ばかり見つめられていてもいたたまれない。ティファはこくん、と息を飲み込み、

「ここに…キスして…」
「”あなたの口唇で”」
「…あなたの口唇で。」

クラウドに請われるまま同じ言葉を繰り返す。そんなイジワルを言ったあとで、クラウドはいつもとても優しく笑うのだ。その笑顔があるので、ティファはいつもクラウドの手を振りほどけない。クラウドは最初はそこにチュッと音を立て、それから出し抜けに口付ける。そのままゆっくりと口に含むと、濡れた舌を硬く尖った乳首に擦りつける。

「あ…ん、…はぁ……っ…!」

ティファの身体が大きく波打ち、たっぷりとした胸がふるん、と揺れた。それに誘われるように今度はクラウドの左手がもう片方の乳房を捏ね、揉みもぐす。

「……ぁあっ、あ……」

ティファの息がどんどん上がってくる。下腹部の奥から甘い痺れが広がって、もうそこから蜜が溢れている。思わず腿をきゅっと閉じ、こすり合わせる仕草をしてしまい、クラウドがすぐそれに気付いてそっと太ももを優しく撫でる。

「ぁ、だめ……」
「ティファはいつだってそう言う。」

クラウドが耳元で囁く。そう言って手を止めると、ティファの方からゆっくりと足を開いてクラウドの手を招き入れてくれるのだ。

「……嫌じゃないの…でも…」

「分かってる。」

クラウドはティファの内ももの内側を優しく撫で、その手が上へ上へとのぼってきて、

「あ……あ…っ…」

クラウドの指がぐっしょりと濡れたそこにそっと触れた。触れられた途端全身に甘い痺れが走り、身体が震えた。ティファは思わずクラウドにしがみつく。クラウドの指が優しくその部分を撫でる。ふっくらと柔らかなその部分がぴったりと合わさり、蜜を流し続けるその源泉に少しずつ指を埋めていく。

「ふっ…ん、あ、あぁっ……」

クラウドの指先がくい、と曲げられると、ティファの最も感じる場所がこすられ、その衝撃に更に身体が跳ねた。クラウドは更に秘裂の先端にある小さな肉芽を親指の腹でぐっと押し込んだ。

「きゃ、あ、ぁっ…!あん!」

クラウドはティファの感じる場所を同時に丹念に指で刺激する。ティファは嬌声を上げ、背をしならせ、ベッドの腕で身体を跳ねさせた。快感がクラウドの指から溢れ、それは繰り返し繰り返し押し寄せ、全身に広がる。ティファの蜜壺は絶え間なく愛液を流し、クラウドの手を濡らし続ける。

「…ティファ…」

想いをこめて名前を呼び、彼女が好きだと言ってくれた瞳で一心に見つめる。

「は……、んぁ……あぁっ……は…クラ…ウド…!」

淫らな感覚に翻弄されながらも、ティファはそれに応えるようにクラウドを見つめ返す。クラウドは腕の中で暴れるティファをしっかりと抱きしめ、それでも愛撫の手を止めない。もっと感じさせたい、そう思って、胎内に人差し指も差し入れる。ティファの目を大きく開かれ、喉を開いて大きくあえぐ。二本の指は決して乱暴にそこを刺激しているわけではない。傷つけないようにそっと、ゆるやかに愛撫しているのだが、ティファの柔襞は食いちぎらんばかりにクラウドの指を締め付けた。

「あ、あっああ、だ…め…っ…」

もうとっくに限界なのだろう、眉をぎゅっと寄せ、足の指をぴん、と突っ張って嬌声とともにクラウドの名を呼ぶ。この時のティファは本当にいやらしくて。

「クラウド…、あ、もうっ!」

ティファは小刻みに震え、汗を流して身悶える。クラウドは心得た、とばかりに頷き、その一点をぐっと突き、ぴんと勃ち上がった底を親指の腹でぐにぐにと転がしてやる。

「あんっ!ああっ!ああっ!クラ…ウド……っ…」

頭が真っ白になって、眼の奥でチカチカと何かが光って。クラウドの指から背中を駆け抜けていったた衝撃にティファはふわりと身体を浮かし、そのままぐったりと崩れ落ちた。

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