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まだ熱があるはずなのに、パンネロの唇の方が熱く感じるのは何故だろう。
舌で愛らしいその唇を割り、すべすべとした歯をなぞるとパンネロはすぐに閉ざされた門を開き、バルフレアの舌を優しく受け止める。
ああ、柔らかいな、とバルフレアはいつも思う。
始まりの深い深い口づけはパンネロが扉を開けてバルフレアを受け入れた瞬間だ。
「……ぅん…」
小さく鼻を鳴らすような可愛い声。
更に強く抱きしめた肩はもう大きく上下していて、潤んだ瞳でじっとバルフレアを見つめている。
唇を離し、額と額を合わせて見つめ返すと、はにかんで笑う。
砂糖菓子の様な甘い色をした唇がちょっと尖り、口づけをもっととねだる。
請われるままに深く唇を合わせ、今度は少し乱暴に口内を貪ると、瞳をきゅっと閉じ、その目尻からはもう涙がこぼれている。
バルフレアはふと思い立って、むっちりとした太ももを撫で、それから内ももに触れる。
するとパンネロが急にバルフレアから逃れようと暴れだした。
「やっ！バルフレア…！」
いつもならそんな早急さはバルフレアの主義ではない。
だが、今日はどうしても確かめてみたかったのだ。
暴れるパンネロを強く抱きしめて動きを封じ、手を上へ上へと滑らせる。
そうして鮮やかな黄色のサテンのショーツに覆われているそこに指先で触れた。
「…パンネロ…」
驚きと、からかう様な声で呼ばれ、途端にパンネロはイヤイヤと激しく首を振る。
「やっ！違うの…！」
「何が違うんだ？」
バルフレアが触れたそこは、ショーツまでぐっしょりと濡れている。
パンネロは尚も暴れるが、バルフレアがそこに何度が人指し指を滑らせるやいなや、あっあっと声を震わせ、きゅっとバルフレアにしがみついてくる。
「あん……あ、だって…ぇ…」
さっき拒絶とは違い、声は甘く、ねだるようだ。
「バルフレアと……会えない…って思ってたの…だから…こんなに……」
「それが聞きたかったんだ。」
バルフレアは人差し指に中指を添えて、薄布ごしに陰核を挟むようにして擦ってやる。
「あっ！…あんっ！」
待ち焦がれていた刺激に、パンネロが小さく身体を反らせる。
バルフレアはベビードールのカップの部分をくい、と引っ張る。
ぷるん、と現れた可愛らしい乳首はまるでキレイな包装紙から飛び出した飴のようだ。
口にふくんでみると、案の定甘い。
敏感な部分を同時になぶられ、パンネロはシーツに顔を押し付けるようにして喘ぐ。
「あんっ！ああっ！ああっ！」
「パンネロは、悪い子だな。」
「あ……っ、やぁ…ん、言わないでぇ……」
バルフレアの指が蠢く度に、ショーツのサテン地に包まれたそこと擦れてもどかしい快感を生む。
そこに乳首を舌でねぶられ、パンネロはあっとい間に絶頂まで押し上げられる。
「あ、もう…ダメなの…っ、んッ…」
パンネロは瞳と閉じ、唇をきゅっと噛み締め身体をふるる、と震わせた。
「あ……もう…少…し…で…」
華奢な身体が小刻みに痙攣し始める。
「バルフレア…ね、お願い……」
おねだりする声まで甘い。
パンネロはバルフレアの手に重ね、その薄い布の内側へと導く。
「ちゃ…んと、さわって…」
請われるままに濡れに濡れたパンネロの敏感な部分に指を滑らせる。
完全にパンネロのペースだ。
「あぁん！」
やっと直接触れてもらえて、パンネロは乱れに乱れた。
「あんっ！…ぁあっ！ バルフレア……！」
パンネロのつま先がきゅっと丸まり、衝撃と快感がパンネロの身体を一気に駆け抜けた。
「ふぁ、んっ、バルフレア……」
パンネロはバルフレアの首にゆっくりと腕を巻き付ける。
「あの…ね、まだ……すごい…の。」
抱きとめてやったパンネロの身体は快感でまだびくびくと震えている。
一方、バルフレアは驚きと感動を味わっていた。
確かに普段から感じやすい身体だが、自分に会えて、こうしてベッドで愛しあうことが出来てよっぽどうれしいのだろうか、パンネロからは全身全霊でそれが伝わってくる。
ひたむきな恋人が言葉に言い表せないほど愛おしくて、抱きしめる腕に力がこもる。
腕の中のパンネロは幸せそうに目を細めてうっとりとその身を任せている。
バルフレアは一旦身体を起こすと、着ている物を脱ぎ捨て、改めてパンネロを抱きしめた。
パンネロはチュッチュと音を立てて逞しい胸に唇を何度も押し当てる。
そんな仕草にバルフレアはいちいち撃ちぬかれながら、肩紐のリボンを解き、胸下までずり下げて。
「やん…」
咄嗟に胸元を隠そうとする仕草も最高に愛くるしい。両手首をつかんでやんわりとベッドに押し付け、細い首に舌をはわせる。
「…っは…、あ…バルフレア……」
もう甘い息を弾ませ、喉が大きく上下するのにバルフレアの血がたぎるような興奮を覚える。
中途半端に脱がされたみだらな下着がそれに拍車をかける。
バルフレアは両手でパンネロの胸をぎゅっと真ん中に寄せると、ぴんと張り詰めた乳首を左右代わる代わる愛撫する。舌先で転がし、時には優しく歯を立ててやる。
「あ……だ…め…」
「どうして？」
「感じすぎちゃうの。」
それのなにがいけないんだ、と言いたいのを堪えて今度は小ぶりで形の良い胸を感触を楽しむように揉みしだく。
せっかくのパンネロのランジェリー姿をもう少し愛でてみようと思ったのだ。
「柔らかいな…」
思わず声に出してしまう。
バルフレアにとって、パンネロの胸は大いなる癒しなのだ。
挿入の激しさとは違い、柔らかいそこに触れているとなんだか幸せな気持ちになるような。
時折その大きな手のひらが敏感な乳首に触れると、パンネロは鮮やかな黄色い布を纏ったまま身体の下のシーツごと身体をくねらせる。
今度は両手で左右同時に可愛がってやると、身体を大きく仰け反らせた。
「や…だ、あんまり、見ちゃ…だめ…」
バルフレアは聞こえないふりをして、両方の胸をまんべんなく揉みしだく。
パンネロはシーツを掴んで頭を反らし、太ももをもじもじと擦り合わせて与えられる快楽を貪る。
与えられた愛撫は胸なのに、下腹部に熱がこもり、もうとろとろに蕩けている。
バルフレアがその仕草を見逃すはずもなく、むっちりとした腰にきちんと蝶結びにされたタンガショーツの紐をするりと解いた。
小さな布切れはあっさりと緩む。
バルフレアは布切れと、そこから見え隠れしている淡い色の茂みそっと手を差し入れた。
柔らかい茂みをかき分けて、奥へ奥へと手を潜らせると…
「パンネロ…」
バルフレアはにやりと笑い、パンネロの耳へ囁きかけた。
とろけ切ったそこはバルフレアの手と、かろうじて引っかかっているショーツをびしょびしょに濡らした。
くっと指を差し入れると、パンネロの蜜壺からは愛液が滴り落ちる。
「んんっ……」
パンネロはもう忘我の体で、バルフレアの声すら耳に届いていない。
バルフレアの指が再奥を抉るとパンネロは嬌声を張り上げ、指が更にもう一本増やされると、声はますます高くなる。
気がおかしくなりそうなくらいの強い快感に、パンネロはひたすら声を張り上げる。
「ああぁん、あんっ…はぁっ…あぁっ！」
バルフレアの指を飲み込んだそこがうねうねと波打った。
バルフレアは堪らず、悶えるパンネロの身体に覆いかぶさる様にし、唇を塞いだ。
指の激しさはそのままに、同時にパンネロの口内を蹂躙する。
「んんっ……ぅん！」
息苦しくて、身体がぐつぐつと煮えたぎるようで。
なのにバルフレアがこじ開け、抉るそこからは間暖なく快感が溢れだして身体を満たす。
突然パンネロの身体が大きく跳ね、そのまま何度もびくん、と何度も何度も硬直した。
パンネロが落ち着いた頃を見計らい、唇を離し指を引き抜くと、パンネロは大きく息を吐き、ぐったりとベッドに身体を沈めた。
「あっ…はぁっ…っ！」
大きく喘ぐパンネロの右足を取り、膝を曲げて太ももを押し上げる。
バルフレアももう限界だ。
と、パンネロが弱々しく首を横に振った。
「…だ、め……」
