お喋りしないで。(FF12/R18)

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新婚さんのバルフレアとパンネロで完全捏造です。結婚後空賊を引退し帝都に工房を構えたバルフレアと新妻のパンネロ。そういうネタが苦手な方はご注意ください。


たとえて言うなら寝る前の歯磨きみたいなセックスだとパンネロは思う。もしくはナイトキャップと言うのだろうか、寝つく前の軽めの一杯。パンネロは酒を飲まないのでよくわからないのだが。
結婚してからのセックスというのは恋人時代のそれとは違う。激しく、気が遠くなるま愛されるのとは違って、静かで穏やかだ。時間だって短いし、着ているものをはだけるだけで済ませる時もある。だが、恋人時代のものと結婚してからのもの、どっちの方が好きかなんてパンネロには選べない。
それに、歯磨きみたい、といっても、きれい好きなバルフレアのそれはやはり念入りだ。
パンネロがベッドに入ると、入浴を済ませたバルフレアがやってくる。シーツを捲り、体を中に滑り込ませ、その中を泳ぐようにしてパンネロに擦り寄ると、腕を伸ばし、自分の方に引き寄せる。暖かくて大きな体に包まれ、パンネロのもっとも幸せな瞬間だ。バルフレアは自分の腕でパンネロをしっかりと胸の中に閉じ込め、そして優しく髪を撫でる。パンネロは薄い夜着越しに固い胸板を感じて、うっとりと目を閉じる。
髪を撫でる手が止まると、バルフレアはパンネロを抱いたままうつ伏せになる。大きな手のひらをパンネロの柔らかい頬に添える。部屋は暗く、まだその暗さに目が慣れていないパンネロは、バルフレアの顔がよく見えない。だが、目を細めてじっと自分を見つめているのがわかる。
顔と顔のごく近い距離の間に、濃密な感情のオーラが満ちてむせかえるほどだ。それは言葉以上にバルフレアの気持ちを、これでもかというほどに伝えてくれる。パンネロはそれを全身で感じる。毎晩のように愛情のシャワーを浴びているが、それに慣れることも飽きることもなかった。「永遠」という言葉がふと頭に浮かぶ。
そんなことを思うのはバルフレアが仕事に出かけたあと、その前の夜のことをふと思い出すときだ。ことの最中は胸がいっぱいになって、とてもではないが、冷静にそんなことを考えることなんかできない。ただ、自分も同じ気持ちであることを伝えるため、精一杯思いを込めて見つめ返すだけだ。
バルフレアの唇がまっすぐに降りてくる。なんの迷いもなくまっすぐにだ。ぶ厚い唇にぴったりと自分の唇が覆われる。その頃になると、暗がりに目が慣れるのだが、やはりパンネロは目を閉じてしまう。ゆっくりと、何度も合わせる角度を変えて、バルフレアは何度も何度も口づける。パンネロも優しくバルフレアの髪を撫でる。大好き、大好き、という想いをこめて撫でると、少し癖のある髪の感触を手のひらに感じる。
この時間をたっぷり楽しみたい時はパンネロは唇をなかなか緩めない。唇と唇が触れ、離れるときのチュッという音が耳に心地よい。バルフレアも、以前なら焦れたように激しく口付けてパンネロの口が開かせていたのだが、今はそんなことはしない。その代わりにパンネロの夜着の胸元のリボンを解く。
暗闇の中だと、リボンが解ける時の小さな小さなきぬ擦れの音までもがパンネロの鼓膜を震わせる。触れたい、触れられたいという気持ちが溢れ、パンネロもバルフレアの背中に手をまわし、夜着の中に滑り込ませる。滑らかな肌の下に筋肉の凹凸を手のひらに感じ、その筋に沿って指を滑らせると、くすぐったいのかバルフレアは合わせていた唇を離し、口元を緩める。
パンネロのかわいらしいいたずらのお返しにと、チュッチュと音を立てて頬に口付けたり、耳にそっと歯を立てたり。
そちらに気を取られていると、いつの間にか緩められた胸元が開かれて、バルフレアがそこに顔を押し付けるようにしてパンネロにしがみつく。バルフレアの長い腕はパンネロの華奢な体を簡単に閉じ込めてしまう。大きな体が自分の顔の下にあるのに、パンネロはいつも不思議な気持ちになる。バルフレアの吐く息があたたかく、胸の谷間を湿らす。ときには頬ずりをし、気が済むまでそこでパンネロに甘えるのだ。そう言えば事後にもこうやってパンネロにしがみついてることがある。
(赤ちゃんみたい……)
そんな風に思ったこともあった。ミルクをお腹いっぱいに飲んで満ち足りた顔の赤ん坊のようだ。この時間はパンネロにも心地よいもので、ついそのままウトウトしてしまうことすらある。
「………………あ。」
小さく声が漏れた。ぴく、と肩が跳ねる。バルフレアの漏らした息が、胸の先端にかかっただけなのに。声を合図に、大きな手が胸を覆った。パンネロが体を震わせる。以前なら、息がかかっただけで反応してしまうと、うれしそうに、からかわれるようにそれを口にして恥ずかしがるパンネロを見ていたのだが、
(……最近、いじわる、しない……)
意地悪どころか、行為の最中口を開くことすらほとんどない。こんなに無口な人だっただろうかとパンネロが驚くほどだ。パンネロとしては恥ずかしいことを言われないのはありがたい。リラックスして身を任せることができる反面、
(ちょっと……ううん、そんなこと……)
物足りないとか、寂しいとか、そんな気持ちはない。ただ、変化に戸惑っているだけだと慌てて自分に言い聞かせる。
ちゅっと音を立ててバルフレアがパンネロの乳首を吸い上げた。パンネロは顎を大きく反らせ、息を吸い込んだ。胸が大きく上下する。もう片方も、まるで手でネジを締めるかのように指先でくるくると捻られた。
「ふ……、は…ぁ……」
ピリっとした鋭い感覚が湧き上がって、そこから全身へと広がる。パンネロは忙しない吐息を漏らす。同じ愛撫でも結婚前とは感じ方が変わっていることにパンネロは気づいていた。電気を流されたかのような強い刺激に反応し、声を上げていたのが、
(…今は、違うの……)
とてもとても気持ちが良いのだ。体ごと包み込んで深く染み入るような、ひとつひとつの愛撫が言葉を持って囁きかけてくるような、
(そんな感じ……で……)
丹念に愛されると、声すら出なくなるのか。パンネロは眼下のバルフレアの頭を抱きしめ、優しく撫でる。こうすると、快感を閉じ込めてしまえるような気がするからだ。緻密な愛撫にパンネロはビクビクと体を跳ねさせた。
(あぁ……もう……)
下肢から愛液が溢れ、尻をつたう感覚にもどかしくなる。体中の血管の中をまるで飛空艇のように血が行き来して、スロットルが全開になったエンジンみたいに心臓がやかましい。バルフレアはまるで子供のように自分に甘えるのだ。だったら自分だって甘えたっていいはずなのに、ここまで身も心もしっかりと繋がっているのに、どうして「欲しい。」のひと言が出てこないのだろう。
ふとバルフレアが体を離した。じん、とした余韻の残る胸の上をバルフレアの吐息よりも低い温度の空気が撫でた。体を横向きにされ、背後からしっかりと抱きしめられ、首筋に歯を立てられた。
不意打ちをされると、パンネロが喉を反らせて喘ぐのをよく知っているバルフレアは、開いた唇に指を差し入れた。パンネロは素直にそれを舌で包み、指の節や腹を舌先で優しくくすぐり、口をすぼめて吸い上げた。その間もずっとバルフレアの視線を感じていた。大丈夫、部屋は暗い、今の表情はきっとよく見えてないから、そう思いながらも恥ずかしさで頬が赤くなるのがバルフレアにバレてるような気がする。他の愛撫の手が止まっているからそう思うのだ。感覚は指先に、視線はパンネロの顔に集中してるのだろう。
もうたまらないのに、口にしなくなっただけでやっぱりバルフレアは意地悪だとパンネロは泣きたくなる。愛おしいのか憎たらしいのか、子供っぽいイタズラなのか、大人の余裕でパンネロをいたぶっているのか。観念して言葉にしようとすると、こうやって口を塞いでくるなんて、
(なんて、ズルいの……)
初めての頃は怖かった、大きくて固くて痛かったアレのことで頭がいっぱいになる。
(欲しい……の……)
パンネロは腕を自分とバルフレアの体の間に挟まれた硬くなったバルフレアの性器に触れた。亀頭はパンパンに膨らんでいて、茎の部分も同様でぴんと貼った滑らかな皮の下でずっしりとした重さを感じさせた。パンネロはそれを扱き上げたが、二人の体に挟まれて手が動かしにくい。あきらめてくびれている部分や先端を親指の腹で優しく擦ってやる。
「……、っ、」
初めてバルフレアが声混じりの息を漏らした。耳のすぐ側で吐き出されたそれは、パンネロの最後の一線をたやすく吹っ切らせてしまった。
「ね、もう……」
これが今、パンネロにできる精一杯のおねだりだ。
バルフレアはむっちりとした太ももに自らの性器を差し入れた。そのまま、まるで熟しきった桃のように甘やかで、やわらかく湿った割れ目にそって何度か滑らせた。バルフレアの男根は瞬く間にパンネロが流した蜜まみれになり、そこで粘膜が擦れるネチネチといやらしい水音を立てた。ふるふると体を震わせるパンネロの唇を塞ぎ、舌を貪りながら、手を添えて自身の性器の角度を上向けにし、蜜の流れる源泉に一気に差し入れた。
「〜〜〜〜っ!んんっ!」
急な挿入にパンネロはたまらず口づけを振りほどき悲鳴を上げた。バルフレアはすぐさまパンネロの首に腕を回し、自分の方を向かせると再び唇を塞いだ。びくんびくんと震える体を押さえつけ、ねっとりと舌を絡ませながら最奥の感じやすいところをぐり、と突き上げた。
「んーーーーーっ!」
目を見開き、体が大きく跳ねた。バルフレアを包み込んだ蜜壺がおびただしく愛液がじゅっと湧き出し、同時に力強く引き絞られた。背後から抱きしめられ、顔を抑えられたままパンネロは一気に達したようだ。呼吸すら許されない深い口づけをされながらの絶頂は目がくらむようで、飛空艇が急回転しながら落下するときみたいだ。そのくせ繋がったところからは果てがないようなずっしりとした快感を間暖なく送り続けた。
「……ふっ!…ん!………ぅん!……」
もっと声を出せとか言っていたくせに、今は真逆だ。息苦しさと体の中にどんどん貯まる快感を声にして吐き出そうとするのを、バルフレアは逃げるパンネロを唇を追っては塞ぐ。
おかげで、漸く絶頂の波が遠ざかった頃にはパンネロはぐったりとベッドに沈み込んでしまう。心地よい疲労ではあるのだが、指一本動かすこともできない。熱した杭のような塊はまだそのままで、とろとろにとろけたそこはバルフレアの体に繋ぎ止められたままだ。
バルフレアはパンネロの体の両脇に手を置き、半身を起こすと、ゆっくりと抽送を再開した。じんじんとした甘い痺れが残ったままの一番気持ちが良いそこを、ぐっと体重をかけて抉ってくる。ものすごい質量に、パンネロはシーツをかきむしり、ぎゅっと掴んだ。
ひと刺しひと刺しが重い。かと思うと、突然中をかき混ぜられる。ぐちゅぐちゅと淫らな水音が響き、パンネロの耳を犯す。感じる場所をまんべんなく擦られ、たまらずパンネロは喉を大きく反らせた。
(あ……も、すごい………)
体の感覚の全てがそこに集中する。パンネロはバルフレアの動きに支配された。胎内にバルフレアの男根の形をはっきりと感じる。
「熱く…って、…ん……っ、いっぱい……なの……」
よく聞き取れなかったのか、バルフレアがパンネロの口元に耳を寄せた。パンネロはいやいやと顔を横に振り、汗の味のするバルフレアの頬に口づけ、耳を噛んだ。バルフレアは半身を起こしたパンネロの体に腕を回し、小ぶりな乳房をわしづかみにした。
「や…っ、…、もう、……っ!」
掴まれた胸は大きな手の中でぐにゃりと形を変える。絞り上げられ、先端の突起を指先で転がされた。バルフレアは小さな胸のあらゆる角度から圧力を加え、その合間に指と指で挟んだ乳首を器用に刺激する。いやらしくて、自分を自在に操るにくらしい手なのに、パンネロはそこにもどうしようにないほど深い愛情と官能を同時に感じてしまう。
「………あっ?」
引き抜かれ、また奥に押し入ってくるだろうと身構えていたのに。驚いたパンネロが思わず肩越しにバルフレアの顔を見ると、ちゅっと音を立てて口付けられ、そのままパンネロの体を支えながらゆっくりと仰向けに横たえた。足の間に体を割り込ませるバルフレアの腕をパンネロはきゅっと握りしめ、次に来るであろう圧倒的な質量に身構えた。ゆっくりと腰が進められ、張り詰めた先端が幾重にも重なった襞の中心に当たる。
パンネロは快感の余韻に胸を大きく上下させながら、2人がつながる所を切なげに見つめた。その様子がかわいらしく思えたのか、バルフレアは体をかがませると、パンネロの唇を塞いだ。
「……っ、んん……!」
てっきり挿入が先だと思ったパンネロは不意打ちに驚き、鼻にかかった声を上げた。が、すぐに滑り込んできたぬるりとした舌を受け止め、夢中になって自分の舌を重ね、絡め、流れ込んでくる唾液を飲み干した。舌と舌のじゃれ合いに気を取られてるすきに、バルフレアが腰をぐい、と押し付けてきた。
「んんっ……!!」
パンネロは背を大きく反らせた。上半身はまるで三日月のようにきれいに反り返る。浮いた半身をバルフレアはしっかりと抱いたまま、尚もパンネロに口付けた。
「んっ……ぁ……!」
バルフレアはなかなか動こうとしない。じれったさにパンネロはもぞもぞと腰をくねらせた。官能的で情熱的なキスに淫靡な感覚がパンネロを満たし、知らず、バルフレアを飲み込んだ柔らかな洞からは温かい蜜がとめどなく溢れ、バルフレアの剛直に絡みつき、ぎゅっと締め付ける。
バルフレアが大きく息を吐き、ゆっくりと唇を離した。乳を貪る赤ん坊のように無心に舌を吸い上げていたパンネロは、唇が離れただけで切なくなり、涙が出そうになってしまう。バルフレアじゃそんな時、いつもパンネロをなだめるようにまぶたにキスをしてくれる。パンネロがそれに安心したのを見て取ると、細い腰をぐっと掴んで引き寄せ、容赦なく打ち付け始めた。
「……きゃっ、……バルフレア……っ」
激しい律動に快感が奔流となって下肢から全身に広がった。パンネロは後ろ手にベッドに手をついていたが、激しい責めにすぐさまベッドに体が崩れ落ちた。バルフレアの律動は容赦なく、パンネロは腰だけをしっかりとバルフレアの体に縫い付けられたまま、悶え、のたうち回った。
「や、…っ!…あぁ……っ…ん!」
バルフレアはパンネロの膝を揃えると、それを抱え体を大きく前に倒した。
「やぁっ、……だめっ……それっ、深いの……っ!」
最も感じる最奥を抉るような動きだったのが、まるで突き刺すように鋭くなった。パンネロはこの体位が苦手だった。あまりにも強すぎる愛撫は苦痛と快感の間を行き来し、体が射抜かれるようで怖いのだ。
熱塊を押し止めようと、パンネロはますます蜜壺を絞り上げた。バルフレアが息を詰め、がくりを頭を落とした。膣壁がますますぴっちりとバルフレアの男根に絡みつき、うねるのだ。あまりもの気持ちのよさにバルフレアはパンネロの哀願に耳を貸さず、腰を打ち付ける。
「んんっ、や、あ、バルフレア…っ!」
抱えられていた膝が離され、バルフレアが大きな体ごとのしかかってきた。パンネロはすぐさま首に腕を回し、しがみついた。朦朧とした意識の中で、バルフレアも絶頂が近いのだと知る。どちらともなく唇を重ね、離れた。ぎゅっと眉を寄せ、何かを堪えているような表情のバルフレアの口元がほんの少し緩んだ。パンネロがそれに頷くと、責めはよりいっそう激しくなる。
「あぁ!あ、…!!バルフレア、バルフレア……!」
バルフレアの欲望がぐい、と奥を突き上げた瞬間に快感が弾け、ぞくぞくっと背筋を快感が駆け上がった。
「……っあ、あん!ああ……ぁ、あっ!」
目がくらむような絶頂に、パンネロは狂ったように身悶えた。バルフレアは体で暴れるパンネロを押さえ込み、さらに奥に自身を突き立てた。
「ひっ……!ぅん…あ、あ、あぁっ!」
しがみついていたバルフレアが体をぶるっと大きく震わせた。絡みつくパンネロの蜜壺の中で性器がびくびくと跳ね、胎内を暖かな液で満たしていくのを、パンネロはうっとりとした表情で受け止めた。

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