彼ニット。(FF12/R18)

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早くソレをかわいい口の中にふくんで欲しいのだが、パンネロはチュッチュとかわいらしい音を立てて口づけるばかりで、なかなかバルフレアの思うようにしてくれない。たまりかねて、両手でパンネロの小さな頭をそっと抱えて促すと、パンネロは竿の部分に手を添えたまま。上目遣いにバルフレアを見上げる。胸が大きく上下し、激情を抑えこもうと奥歯を噛みしめているバルフレアを見ると、口元がうれしそうに緩み、瞳がいたずらっぽくきらめいた。

両手を下腹にぴったりと置いて、充血して力強く張り詰めたバルフレアの性器を固定し、ゆっくりと口を開いた。そして、真っ赤な小さな舌を口の中からツン、と突き出して、亀頭の部分を舐め上げた。

「……っつ。」

バルフレアが小さく呻いたのに、パンネロは目を細めて微笑むと、そのままゆっくりと、肌よりも深い色をした男根の先端の部分を飲み込んだ。いつもなら恥ずかしがって顔を伏せるのに、今日はじぃっとバルフレアの反応を見つめている。陰毛の下から生える、海底の生物のようにグロテスクなバルフレア自身と、それを飲み込む可憐な口、あどけない表情のギャップに頭がガンガンして足元がふらついた。抱えていたパンネロの頭を撫で、髪の間に指を入れ、大きく息を吐いた。そうでもしないと、自分のモノをパンネロの喉奥まで力任せに突っ込んで、愛らしい顔を苦痛で歪めてたくなるからだ。

その時、パンネロが茎と先端の境目の、くびれた部分をねっとりと舐め上げた。そのままゆっくりと顔をバルフレアの腹の方に近づけ、茎の部分をどんどん飲み込んでいく。全てを飲みこみきれず、限界まで性器を飲み込むと、バルフレアを見つめたままパチパチを瞬きをし、そして戯れるように男根の根本の、陰毛に覆われた袋を指先で軽く弾いた。

もう限界だった。瞬きしたのはパンネロからの合図だ。バルフレアは即座に理解すると、パンネロの頭を覆っていた手に力をこめると、激しく抜き差しをした。ぐちゅぐちゅという水音と、パンネロの苦しげな息が漏れる。苦しさに顔を背けようとするのを押さえつけると、バルフレアの願い通り、パンネロの顔が苦痛で歪んだ。それなのに、歯でバルフレア自身を傷つけまいと優しく舌で包み込み、喉を圧迫し口内を蹂躙されるのを健気にこらえる。最高だった。他に言葉が見つからない。何よりも大切にしたい少女の口を犯し、苦しめることにどうしようもなく高ぶる。我ながらろくでもないと思う。だが、それはバルフレアにとって何よりも重要なことだった。キレイ事ではない。どこまでも受け入れ、許してもらいたいという渇望だ。それが今、満たされ、幸福感すら感じている。

「……っ、く、パン…ネロ……っ……!」

パンネロが絡めていた舌をきつく締めあげた。

バルフレアはぎゅっと目を閉じ、奥歯を強く噛み締めた。体が強張った。下腹を強く殴られ、その勢いで熱の塊が押し出されるような感じがして、その塊はパンネロの口の中に勢いよく放たれた。頭の中を火花が散り、それが目にもとまらぬ速さで弾ける度に背中を電気が流れるような鋭い快感が駆け上った。その度に男根が引きつり、とどまることを忘れたかのように射精は長く長く続き、脳が焼き付くような快感をもたらした。

「く、…は、……すげ……っ……」

バルフレアは肩で大きく息をし、思わずそうもらした。いつもの気取った言い方ではなく、深い快楽が無意識にその言葉を言わせたのかと思うと、パンネロはうれしくなる。が、すぐに口の中の生臭い液体に咳込んだ。バルフレアはよつん這いで肘をつき、尻だけを高く突き上げたパンネロを座らせると、グラスの中に残っていたワインを口にふくみ、口移しにパンネロに飲ませた。

「……んんっ……!」

ゆっくり、ゆっくりと渋みのある発酵酒を流し込む。こんなにも淫靡で、はしたなくもかわいらしいパンネロをもっと見たい。一晩中だって、その姿を煌々とした灯りの下で愛で、かわいがりたい。そのためにはアルコールを切らせてはならない。唇が離れると、パンネロはほう、と息を吐き、うっとりとバルフレアを見つめる。

「ふふ、苦ぁい、お酒。」

扇情的なその視線に、バルフレアは放ったばかりの自身に再び血が集まるのを感じた。

「ね、……もっとぉ……」

なんてエロいんだ、とバルフレアはパンネロから見えないカウンターの影で拳を握りしめた。こんなにも男の興奮を高め、駆り立てる魔性がいつもは控えめな少女の中に潜んでいたのかと思うと感慨深い。

ワインを注ぎ直し、グラスを手渡そうとすると、ぷぅと頬を膨らませ、ぷい、と横を向いてしまう。それならばとグラスをあおると、今度はうれしそうにバルフレアにしがみつく。細い顎を捉えて上を向かせると素直に目を閉じた。唇を合わせてその隙間からワインを流し込むと、コクンとかわいらしく喉が鳴り、パンネロの体に流し込まれていった。口に含みきれなかった赤い液体が唇の端からこぼれ、顎をつたって喉へと伝い落ちる。それはきれいな鎖骨のくぼみに小さな赤い水たまりを作った。

キッチンカウンターは優にベッドくらいの大きさがある。バルフレアはそのカウンタートップにパンネロを優しく横たえた。アルコールが回ったせいか、パンネロの白い肌がさっと朱に染まった。

「ん……冷たぁい……」

パンネロは冷たい大理石に少し体をくねらせたが、どこも隠そうとはせず、大人しく横たわっている。ただ、その瞳だけは次にどんなことをするのだろうと、まるで子どものように好奇心を隠せずにいる。

バルフレアはその裸体の美しさに息を飲んだ。白い大理石と優しいクリーム色の肌、固い石と、弾力を感じさせる肢体のコントラスト。天井からのライトの光を受け、金色に光る産毛や陰毛の翳り。大きくはないが、きれいに盛り上がった乳房に、花の蕾のような淡い桃色の乳首。仰向けに横たわっているので、腹の脂肪がふんわりと腰の周りに流れ、腰骨にむっちりと垂れ下がる。

健やかでみずみずしく、生命力に溢れた美しい裸体だった。数えきれないほどパンネロを抱いてきてが、こんなふうに明るい、しかもキッチンカウンターの上でパンネロのヌードをまじまじと見たことはなかった。まるで木からもぎってきたばかりの果実だとバルフレアは思う。ナイフで刃を入れたら、そこから果汁が滴り落ちてくるほど新鮮だ。

パンネロが気だるげに腕を上げ、手を天井の灯りに透かした。かと思うとひらりと手のひらを返し、人差し指で自分の唇に触れる。酔っているせいで口を開くのが億劫なようだが、どうやらキスをしろ、ということらしい。バルフレアは目を細めてパンネロの頬を撫でた。まるで「私を食べて。」と言ってるようではないか。どう言葉で表していいのかわからないほど、かわいい。

「早くぅ……」

バルフレアは体を屈めてパンネロの唇を塞ぐと、きれいな椀形を保ったふくらみを手のひらで包み込み、ぴんと尖った頂を中指の先で転がす。

「あ……、ん……っ……」

パンネロが小さく鼻を鳴らした。感じているのだろう、うっとりと目を細め、腰が跳ねる。銀の糸を引いて唇が離れると、パンネロは頭をバルフレアの体の方に移動させ、さっき放ったばかりだというのにもう半ば勃ち上がってる男根を手に取った。手でその重さを確かめるように優しく捏ね、今度は焦らすこともなく、ぱくり、と口に含んだ。バルフレアは天井を仰ぎ見て息を吐いた。バルフレアに胸を弄られたまま半身を起こすようにして、バルフレア自身を飲み込み、吸い上げと、口淫に勤しむ。バルフレアが時おり乳首をキュッとつまみ上げると、喉を反らせて「ん!」と小さな声を上げるのがかわいらしい。

もう潤みきって蜜を流している秘所もいじってやろうかと思ったところで、バルフレアはまた悪巧みを思いつく。我ながら今夜の自分は冴えている。天才ではないかと思うほどいやらしいことばかり思いつく。

「パンネロ。」

アルコールのせいなのか、それともまるで自分が食材が料理されるように、カウンターの上でなぶられていることに興奮しているのか、パンネロはとろけきった表情で「なぁに?」と尋ねてくる。バルフレアはパンネロの手をとると、そのまま柔らかく、けぶるように淡い金色の茂みの奥へと導いた。

「あ、やぁん………」

言っている先からパンネロは自らの秘所に手をあてがい、中指がもうぬるぬると動き始めている。

「ね、ね、今度はバルフレアが、して?」

バルフレアは腰をパンネロの顔に押し付けるようにして、唾液に濡れて光るソレをパンネロの唇に押し付けた。まともに思考がはたらいていないのだろう、パンネロは口を開くと真っ赤な舌を出し、びくびくと脈打つそれを舌にのせ、そのまま飲み込んだ。

「んっ……んっ……」

おあずけが切ないのか、瞳に涙を浮かべているのに、ぴちゃぴちゃと音を立ててバルフレアの男根を舌と唇で愛撫し続ける。いつもは控えめな水音が今日はやけに大きく耳に響いた。腰を揺らめかしながら、薄い陰毛から見え隠れする柔肉の花びらの中心にある肉芽を中指で擦る。

「ぅ…んんっ……ふ…ぅっ……あ、あ……」

バルフレアの大きな手で包まれた胸はぐにゃりと形を変え、痛いほど張り詰めたその先端を、バルフレアは親指でぐりぐりと強く押しつぶす。

「ひっ…!…ん、やぁ、や…、ん……」

いつしかパンネロは膝を立て、足は大きく開かれていた。バルフレアは興奮の渦の中にいた。さっきから刺激的すぎるパンネロの媚態がオンパレードだ。今だって瞳から快楽の涙をこぼしながら貪欲に性器を吸い上げ、自らを慰めてはしたなく足を開き……もう欲しくてしかたがないのだろう、ちらちらとバルフレアを物欲しげに見上げるときの、むせ返るような甘やかな色香は小悪魔のそれだ。

「……いいのか?」

バルフレアも息が上がっている。さっき放ったばかりなので、幸いなことに、おそろしく魅惑的なパンネロを眼下にしても、なんとか堪えることができる。口淫と自慰で手いっぱいなのか、パンネロは返事をする余裕はないが、どうしてしてくれないの、と、拗ねたようにきゅっと眉を寄せるのが愛らしい。

「さっき、上手にできただろ?」

なんのことか、とパンネロの瞳が考えこむ。

「だから、おさらいだ。すごくかわいかったから、もっと見せてくれ。」

寄せられた眉がふっと緩んだ。パンネロは手を伸ばし、バルフレアの空いた手を取ると、自らを慰めるその奥へと導く。瞳で「挿れて」と懇願され、バルフレアは望み通り、蜜を流すその源に指を入れる。すると、ひたひたに濡れたやわらかな壁がぴっちりと指を包んだ。バルフレアはその感触を楽しみながら指を奥へ奥へと進め最奥に届くと、指を軽く折り曲げ、優しくかき混ぜてやる。

「ああ!や、や、もぉ…、ダメ、ダメ!」

パンネロは狂ったように腰を跳ねさせ、指を強く締め付けた。とてもバルフレアのモノを口にはふくんでおけず、顔を離すと腰にしがみつき、下腹に顔をこすり付けるようにして悶える。

「ちょうだい!ね、ね!お願い!も、欲しいの……ぉっ…!」
「お行儀が悪いな、パンネロは。」

バルフレアは焦らすようにゆるゆると膣壁をひっかくようにして撫でる。

「ふ、あ、やぁ、ダメなの!お願い、い、じわる…っ、しないでぇ…っ!」
「手がお留守だ。ちゃんとしないと、あげられないな。」
「あっ、だって、頭が…っ、おかしく、なっちゃ…う、!ね、おねが、ぁい……」
「パンネロが、指で、自分で、ちゃんとイケたらだ。」

指で、自分で、と一言一言を区切るように耳元で囁くと、その言葉だけで体を震わせ、唇をわななかせる。狂おしいほどに絶頂を望むパンネロは、ふしだらでいやらしく、それでもバルフレアの目にはどうしよもないく可憐に映る。

「無…理、っ…、ね、あん……やっ、あ、抜いちゃ、やぁ…っ…!」

戯れに指を引き抜こうとすると、バルフレアの手首を押さえてさせまいとする。そして、はぁはぁと甘い息を吐き出しながら、おぼつかない手で自慰を続ける。バルフレアはほくそ笑むと、抜きかけた指を中に押し込み、指先で一点をぐいと抉る。

「きゃああ!あっ!あっ!あっ!」

上半身が完全にカウンタートップから浮き上がった。突然の強すぎる刺激にパンネロは高い絶頂に押し上げられた。呼吸が止まり、時間も止まったかのようだった。快感が全身に叩きつけるようにして広まり、弾けた。バルフレアはパンネロの体が固い大理石に打ち付けてしまわないよ、背中に腕を回し、支えてやる。

「あぁ!あっ!あん!あああっ!」

パンネロの体が痙攣するたび、バルフレアの指をぎゅうと締め付ける。汗を散らせ、髪を乱し、パンネロは何度も体を仰け反らせ、やがてゆっくりと崩れ落ちた。バルフレアはパンネロに休む暇を与えず、後ろから抱きしめ、大きく足を開かせると、達したばかりでひくつくクリトリスをつまみ上げた。

「ひっ!やああああっ!だ、ダメぇ…!ああっ!」

パンネロは喉を反らせ、後頭部をバルフレアの体にこすり付けるようにしてのけぞったかと思うと、まるでバネ仕掛けのように体ごとがっくりと前に倒れた。バルフレアはそれすら許さず、ぐいと体を引き上げ、なおもそこを攻める。

「やあっ!や、やめ……っ、ひ、あ!ダメ、イッてるの、ずぅっと…!おね…が…っ、ああっ!」

ほんの少し指先でこすり上げるだけで、パンネロはあっけない程簡単に何度も達する。切れ目のない絶頂が苦しいのか、愛撫をほどこすバルフレアの腕に必死でしがみつく。とろとろと蜜が大理石の上に滴り落ちる。

「許…してぇ…!も、ダメえっ…!」

パンネロは汗と涙を散らし声を張り上げる。その凄絶なほどの艶やかさに、バルフレアは手を止めることが出来なかった。

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