男にはわからない。(DDFF/R18)

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フリオニールはライトニングの胸を手のひらで覆う。いつもはあの邪魔な下着がまとわりついていたり、半分は衣服で覆われた状態でしかお目にかかれないそこを、愛おしげに撫でる。その仕草がおかしいのか、ライトニングがふっ、と笑う。
「こんなにきれいだったんだって思ったんだ。」
ライトニングにはピンとこないのだが、それはそれはうれしそうに胸を撫で、もみしだくフリオニールをまんざらではない想いで見つめる。
「出来れば一度、ちゃんと見たいって。」
「…そうなのか?」
ライトニングにしてみれば自分の身体の一部でしかなくて、どちらかと言うと戦闘には邪魔だなとか少々持て余し気味だったのが、フリオニールは自分の胸を崇拝せんばかりなので、
「…その内花でも飾りそうだな。」
「ああ、本当にそうしたいくらいだ。」
「神殿にでも飾るか?」
「それもいいな。」
そんな風にふざけたかと思うと、ふと真顔になり、
「でも、そうなると俺以外に見られるてしまうだろ?」
そういって手のひらにぐっと力を入れ、強く押し付けるようにして揉みしだく。ライトニングがはぁっ、と吐息をもらし少し顎がのけぞったそのタイミングでフリオニールは鎖骨の辺りに口づけ、そっと吸い上げた。
「ん…ぁ、こら…」
咎める声はもう甘い。
フリオニールは鎖骨から胸元へと跡をを残しながら徐々に口唇を下へと移し、2人が好きな花のつぼみのような可憐なそこを口に含んだ。そのまま、ぴちゃ、という音をさせる。フリオニールの厚ぼったい口唇が身体に触れるだけで甘い疼きが瞬く間に水紋のように広がった。いつもならそれは身体の途中でつっかえたり、理性がそれを抑えようとするのだが、
(今は…違う…)
快感で背がしなるのを、フリオニールの逞しい腕が抱きとめて支えてくれるので、安心して身を委ね、いくらでも身体を跳ねさせることが出来た。
「ぁん……ぁ……」
衣服を脱ぎ去って抱かれてるだけでこんなに違うものなのかとライトニングは思った。そのくせもっと触れ合いたいと思う気持ちが溢れてとどまることがない。強い強い欲求だった。キスをしたいけど、フリオニールの口唇は今はライトニングの双丘を愛撫するのに忙しい。
狭い天然の湯船に無理やり2人で座っているせいで、身体はぴったりと密着している。ライトニングはその間に挟まれているフリオニール自身に手を伸ばし、そっと握ってみた。
「うわ…!」
扱くようにしてやると、フリオニールはすぐに肩で息をして、ライトニングの胸に顔を埋めてしまう。
「ライト…だめだ…」
どうしてだと、ライトニングが不満気に顔を上げると、
「何もしなくてもイッてしまいそうなのに、そんなにされたら…」
困ったように眉を寄せてるのがなんだか可愛くて、でも、もっと触れていたいし。
「…じゃあ、こうやって、持ってるだけだ。構わないか。」
「うん。」
フリオニールはそれがうれしいのか、ライトニングに顔ごと押し付けるようにしてキスをしてくる。
「んっ……」
なんだ、キスをするなら最初からしてくれればいいのに、と、それでもライトニングは握りしめたフリオニールの男根から手を離さない。すぐに舌と舌が絡みあった。背中がゾクゾクする。すぐにフリオニールの手が乳房に戻ってきた。今度はその形を確かめるように、掌で包ながら、指で乳首を転がす。
「んぅっ……、あ、ぁ……」
息を継ぐ間にライトニングはうっとりとした声を漏らす。窮屈な岩風呂なだが心からゆったりと寛ぎ、全身でフリオニールを感じる。手のひらの中のフリオニールはもうはち切れん程に固く張り詰めていて、湯の中でも先端からぬるぬるとした液を溢れさせてるのが分かる。
「フリオニール……」
もう充分だ、このまま、この多幸感に包まれたままフリオニールを受け入れたい、ライトニングはそう願って湯の温かさと、愛撫で潤みきった瞳でフリオニールを見つける。フリオニールが頷いた。いつもなら恐怖心で身構えてしまうのだが今日は胸が高鳴った。フリオニールが膝に載せているライトニングの太もものあたりに腕を差し入れ、抱き上げた。どんな姿勢でことに及ぶのか分からないが、ライトニングはフリオニールの首に腕を回し、しがみついた。と、フリオニールはライトニングの身体を抱き上げて立ち上がると、浴槽の縁に座らせたのだ。
急に湯から引き上げられ、冷たい風がさっと身体を冷やした。何が起こったか分からないライトニングは足元にフリオニールが跪き、両膝に手を起き、足を開こうとするのに気づきいた。危うく大声を出しそうになるのを飲み込んで、その手を押しとどめる。
「おっ…お前は…っ!」
慌てて膝を閉じ、必死でフリオニールの手首を押さえ、ライトニングはわたわたと声を荒げる。
「また!何を…!何をするつもりだ…!」
「だめかな?」
「ダメに決まってる!…って、だからそんな顔をするな!」
ライトニングの拒絶に、フリオニールがあれよという間にしょげ返ってしまったからだ。が、急に目を細め、うっとりとライトニングを見上げる。
「ライト…きれいだ…」
今まで狭い岩風呂で抱き合っていたせいか、ライトニングの全身を見ることが出来なかったが、今はその全身を足元に跪いたアングルからしっかりと眺めることが出来たからだ。フリオニールの視線に気付いてライトニングは慌てて胸元を覆う、と、その隙にフリオニールがまた懲りずに足を開こうとするので、片手で胸を抑え、もう片方の手でとっさに頭を押さえつけた。
「お前はっ…私の話を聴いてるのか?
フリオニールは不満げに口唇を尖らせる。
「だって、今までだって君のここに何度も…」
「言うな!そうじゃなくて!」
「じゃあ、なんでだ?」
どうしてこう、何ごともスムーズに進まないのだろう。いや確かに一因は自分にもあるのだが。
「…今までは…その、薄暗い所ばっかりだったし…」
「うん。」
「でも…今は、そんなお前の顔の前で…そんな格好…」
ぼそぼそと理由を述べるライトニングに、さすがに学習したフリオニールは、ああ、と納得すると、
「そうか…ごめん。また恥ずかしがらせた…」
「お前は…いつも突然すぎる。」
分かってくれたことにホッとして、思わずフリオニールの頭から手を離してしまったのがいけなかった。
「じゃあ、いいかな、ライト?」
手をかけたひざ小僧にフリオニールが再び力を入れたので、ライトニングは慌てて内ももに力を入れて膝を閉じようとする。
「どうしてそうなる!?」
「その…見てみたいんだ。」
何を?と聞き返そうとして、ライトニングはまた耳まで赤くなって、
「だから!お前は!」
「うん、だからお願いしてる。」
ライトニングは文字通り言葉を失い、呆然とフリオニールを見下ろした。
(上目遣いは…反則だろ…)
フリオニールの方が背が高く、当然いつもライトニングを見下ろす形になる。だから逆にフリオニールが見上げ、しかもお願いされるシチュエーションはめったになくて。
「いつも服が邪魔で邪魔でしかたなかった。ライトのきれいな身体を、全部見たいって思ってた。」
「全部か…?」
「ああ、全部だ。」
ふざけているのでも、単なるスケベ心でもないのも分かる。ライトニングはぐっと口唇を噛み締め、それから意を決して口を開いた。
「…全部やる、と言った。」
「…ライト…」
「…だから、いい。」
フリオニールは礼の言葉の代わりにライトニングの可愛らしい二つのひざ小僧にチュッ、と音を立ててキスをすると、
「…少し開いてくれないか?」
口では構わない、と言ったものの、ライトニングの膝は未だ固く閉じられたままだったのだ。ライトニングは俯き、目をしっかりと閉じ、ほんの少しだけ膝を開いた。フリオニールは開いた腿の間に手が割って入り、ゆっくりと左右に押し開いた。フリオニールの顔が秘められた所に近づいてくるのが恥ずかしくてたまらない。入浴していたのがせめてもの救いだ。なのにライトニングの気持ちに反して、フリオニールの吐いた息がそこにふっとかかるだけで、腿が跳ねるほど感じてしまって。
「頼むから…」
ライトニングはか細い声で懇願する。
「…何も言わないでくれ。…でないと…」
恥ずかしくて、もう涙すら出そうだ。膝の間でフリオニールが頷いたのが分かった。拓かれたそこはとろとろと蜜を流し、触れられもしていないのに花弁がひくりと淫らに蠢いている。フリオニールがゆっくりと濡れた花芯に舌を這わせる。
「あぁ……っ!」
甘い声とともに、ライトニングは背をのけぞらせた。フリオニールが言った通り、ここを口唇と舌で愛撫されるのは初めてではない。なのに、敏感になった花芯を中心に舌が何度も往復し、舐めあげられる度にえもいわれぬ快感が下腹部から全身ににひろがる。
「「んっ……、あ……ふ……、あん……っ、ああ……っ……」
あっという間に身体中の血液が沸騰する。熱はライトニングの花芯にどんどん集まって、そこがぴんとたち上がると、ますます秘裂が甘くうずき、潤み、蜜を流す。
くりかえし与えられるまろやかな刺激は、その柔らかな愛撫にも関わらず、足の爪先から頭のてっぺんまで響き、ライトニングの身体を震わせ、甘い声を上げさせる。
「あ、ん、あ……ぁ……、もう……、あ……っ……ああっ!」
いつの間にかフリオニールの髪の間に指をさしいれ、ぐしゃぐしゃにかき乱していた。
「も、だめっ……ああ……っ……」
秘裂の奥が火がついたように熱くて、ライトニングは無意識にそこをきゅっと締め付けた。
「っ!?…ぁあっ!」
すると、舌で嬲られていた花芯が更に敏感になったのだ。倍になった快感にライトニングは息を弾ませ、喉を仰け反らせてあえぐ。締め付けた自分の胎内に、何かが欲しくてたまらない。身体の奥の、この得体の知れない熱をなんとかして欲しくてたまらないくなる。
「フリオ…っ、あああ、もうっ!」
するとフリオニールがクリトリスそっと歯を立てた。
「んん──────っ!」
限界まで張り詰めていたそこが弾け、全身に電流がはしった。
「や、あ、──────っ!あぁ──────っ!」
ごく弱い力で歯に挟まれたそこを、今度は舌で激しくなぶられ、ライトニングは湯を蹴りあげ、フリオニールの頭を押さえつけたまま激しく身体を痙攣させた。と、即座にフリオニールの腕が伸びてきた。自分が倒れないように支えてくれたのだ、そう思った瞬間、開かれたままの足の間にフリオニールの身体が割って入ってきた。ライトニングが怖がり、拒絶をする暇を与えず、熱く張り詰めていた杭がライトニングの中にぐっと押し入ってきた。
「あぁ、ああぁ、ああっあっ!」
さっきまでの甘やかな感覚と違う、激しい痛みがライトニングを襲った。
「フリオ…っ、あっ、ぁぁ、あ!」
下から突き上げてくる圧倒的な質量は、ライトニングの胎内を容赦なく抉り、突く。文字通り身体を裂かれる痛みだった。今まで経験してきたどんな痛みとも違い、ライトニングはこらえ切れず泣き叫び、フリオニールにしがみつく。気が遠くなりかけ、何度も痛みのせいで正気に引き戻された。
(…それ…でも…)
やっと一つになれた、それがうれしくないはずがない。快感とは程遠く、ただ痛いだけの初めての交わりだが、せめて痛いとか、そんなネガティブな言葉だけは叫ばないよう、ライトニングは必死で堪えた。フリオニールもそれに応えるようにライトニングの身体を強く抱きしめた。身体が弾むと、フリオニールの息遣いが耳に響いてくる。

「…リオ…、フリオ…ニール…!」
まるで喉元までせり上がってくるような圧迫感に、息が苦しくなる。が、途切れ途切れにその名を呼ぶと、労るように後頭部に回された手が頭を撫でてくれる。
「ライト…」
名前を呼ばれると、痛みが和らぐ気がする。
「ライト…好きだ、ライト…!」
フリオニールも必死なのだろう、抱きしめているライトニングに頬をすり寄せ、うわ言のように何度も繰り返し繰り返し名前を呼ぶ。それがどれくらいの時間だったのか、長かったようにも、あっという間だったような気もするが、しがみついていたフリオニールが低くうめき、身体を大きく震わせた。胎内に熱いものをが注ぎ込まれたのを感じ、ライトニングはそのまま意識を手放した。

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