その後の二人。【前編】(DDFF/R18)

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くぷっと音を立ててフリオニールが中指を埋めると、そこは既に柔らかくとろけていた。飲み込んだ指を貪欲に締め付け、奥へ、奥へと引き込む様に扇動する。長く節ばった指を抜き出し、再び押しこむと、おもしろいくらいにそこから愛液が溢れてフリオニールの手を濡らした。
フリオニールは中指に人差し指を添えて更に抜き差しを繰り返す。ライトニングが苦しげにいやいやと頭を振るのを抱きしめてやる。
ふと、さっきまでなぶっていた最も敏感な小さな肉芽の事を思い出し、2本の指で蜜壺の中の愛液をぐちゅぐちゅと掻きだすようにいたぶりながら、親指でクリトリスをぐっと押し込んだ。
「はあ…っ!んんっ…あ…あぁ……っ!」
ライトニングの身体が大きく跳ねたが、フリオニールの逞しい腕はその身体をしっかりと抱きとめる、と言うよりも強すぎる快感に翻弄され、無意識にそこから逃げようとするライトニングを捕らえて離さない。ライトニングは手を拘束されたままでフリオニールにしがみつくことができず、小さな子供が泣きじゃくるように胸に顔を埋める。
「フリ…オ、そこ…はっ、ダメ…だと…!」
何度も無理やりイカされたそこは、軽く触れただけで身体が跳ねるほど感じてしまうのだ。だが、拒絶の言葉はフリオニールを煽り立てるだけだ。
「でも、ここ…ピクピク動いて、もういきそうだ…」
親指でぐりぐりと押しこむようにされると、その度にライトニングはびくん、びくん、と大きく身体を痙攣させる。
「ふぁっ……ん!……ぁっあ……!」
膣内のフリオニールの指を締め付けると、さっきとは微妙に違った快感が沸き起こって来る。立て続けに与えられる強すぎる刺激に、ライトニングはもう何も考えられなくなっていた。ただ、ひたすらこの熱から解放されたくて、知らず、フリオニールの指に秘所ごと押し付けるようにしてその感覚をむさぼった。
「フリオっ……も…うっ!……だ…め…っ…!」
ライトニングの言葉に煽られてフリオニールが親指を細かく刻む様に動かすと、強烈な快楽が小さな小さな突起から沸き上がり、フリオニールに抱きしめられたまま何度も身体をつっぱる様にして達してしまった。
「あっ………フリオ、ゆ…び…………」
達してしまったあと、フリオニールはまだライトニングの洞の中から指を抜かず、くちゅくちゅと柔らかい襞を擦り続けている。
「も…っ…抜い…て…っ…」
すっかり力が抜けてぐったりとしているのに、またそこから甘い疼きがじわじわと広がってくるのだ。息が苦しい。どんなに大きく息を吸っても呼吸がちっとも落ち着かない。
「抜きたくても、ライトが離してくれないんだろう?」
「ふっ…ざける…な……」
息も絶え絶えなライトニングの恫喝は、フリオニールを諌めるにはなんの効果もない。
「そんな色っぽい顔で言われても、ちっとも怖くないな。」
フリオニールはライトニングが最も感じる一点をぐっと抉り、そこをぐりぐりと突いた。
「〜〜〜っ!」
ライトニングは思わず歯を食いしばり、それに翻弄されまいと身体にぐっと力を入れる。するとフリオニールはまたもや親指でライトニングの花芯をきゅっと押し込んだ。
「やっ…あ、そこ、まだ……っ!」
「さっきはここばかりかまって、中はあまり出来なかったんだ。」
あれだけ感じさせておいて、何を言っているのだとライトニングは上目遣いにフリオニールを睨む。
「でも、さすがに同時は難しくて。」
どうすればいいかな?などとまるで武器の扱いの練習でもしているかの口ぶりに、文句の一つでも言ってやりたいのだが、フリオニールがまだ達したばかりでひくひくと蠢く肉珠を親指の腹で擦り続け、ライトニングはただ身体を震わせ、はしたない声を上げるしか出来ないのだ。
「そうか。」
得心がいったのか、フリオニールはライトニングを横たえ、指をそっと引き抜いた。愛撫が止んでほっとしたのも束の間、指を引き抜いた勢いで中から愛液が溢れでて、ライトニングの秘裂をつたって、シーツに滴り落ちた。
相変わらず手首は結わえられたままだし、さんざ好き放題するフリオニールに、いくらライトニングの悪ふざけが過ぎたとはいえ、これはあんまりだと抗議しようと身体を起こした。とにかく、すぐに手首の戒めを解くように言おうとした所で、フリオニールがライトニングの両膝に手のひらを起き、今まさに左右に開こうとしている様が目に飛び込んでいた。
「おまえ…!何をして…!」
「…俺だけしか、見えないようにしたいって思ったんだ。」
「え?」
ポツリとフリオニールが漏らした。
その言葉の意図を問いただそうとしたところで、膝を左右に開かれ、秘められた所を暴かれた。何度もいかされてまだひくついている花芯も、まるで壊れた水栓の様に蜜を垂れ流し続けている蜜壺も、そこから滴り落ちた愛液がシーツにいくつもシミを作っているのも全て見られ、ライトニングはぎゅっと目を閉じた。内ももを舌がつたって秘所に少しずつ近づいてくるのが嫌なのか待ち遠しのかライトニングはもう分からなかった。ぬるりとした舌が秘所に触れ、ライトニングは身体をわななかせた。舌は最初は秘裂をゆるゆると舐め回し、そのまま指がぐっと差し入れられた。
「ぁっ!あぁ――っ!」
さっきより深く、もっとも敏感な所まで指が届き、ライトニングの身体が弓なりにしなる。フリオニールはライトニングの跳ねる腰に構わず、今度は花びらの間からぷつんと尖ってその存在を主張しているクリトリスを舌先で覆い、揺さぶる。
「ひっ…んんっ、あ!あぁぁっ!」
腹の奥で暴れまわる指は身体がとろけそうな、それでいて甘くもどかしい愉悦を生み、舌先でなぶられたそこは、もうどこが絶頂なのか分からないほどの強すぎる快感を生む。
「フリオ…っ……、やっ…もう…」
気が付くと、指は3本まで増やされていて、ぐちゅぐちゅといやらしい音を響かせている。
「うっ…ん…っ!ま……た…、フリオ…っ!…来…る…っ…」
もう何を叫んでいるのか自分でも分からなかった。今度の絶頂は前触れもなく奔流の様に押し寄せ、ライトニングを巻き込んで高く高く押し上げた。フリオニールの指を飲み込んだ膣壁は大きくうねり、絞り上げるようにきつく締め付けた。それでも尚、フリオニールはそのうねりの最奥をくちゅくちゅと音をさせていたぶる。
「フリオ、…っ、もう…無…理……」
ライトニングの声はか細く、顔は汗と、与えられた快楽で溢れた涙でぐちゃぐちゃだ。フリオニールはライトニングの目元に唇を寄せ、その涙を舐めとりながら、ライトニングの身体を抱え、ゆっくりと起き上がった。
「んッ…!」
体勢を変えられたせいで指がよりいっそう奥に届き、ライトニングはきゅっと眉根を寄せた。
「フリオ…ニール…?」
フリオニールはライトニングと身体の位置を入れ替え、その背後に回るとそのままライトニングを抱きしめた。
「…やめ…っ……、あっ!」
背後から抱きしめられ、またもや動きを封じられる。フリオニールの右手はライトニングの陰部の最奥をまさぐり、白い首筋に吸い付き、いくつも跡を残しながら左手はつんと上を向いた形の良い乳房をぎゅっとわし掴みにする。時折、乳首を指で転がしたり捏ねてやると、ライトニングはあっあっと短い喘ぎ声をあげる。
「ライト、すごい…」
フリオニールはうっとりと耳元に囁きながら、耳たぶを甘咬みした。それだけでライトニングはびくびくと身体を跳ねさせる。
「ライトの中…熱くて、柔らかくて…」
ライトニングはいやいやと頭を振る。その仕草がとても幼く見えて、フリオニールはふっと笑みを浮かべる。
「ライト…可愛いな…」
ライトニングはますます激しく頭を振る。フリオニールの指がまさぐる秘所からはじわじわとした快感がまた広がり始め、何度目かの絶頂に、ライトニングはもう声すら出ずに荒い息を吐くしか出来ない。
「可愛いくて…いやらしくて…」
ライトニングの媚態にフリオニールは堪らなくなって、ライトニングと自分の身体に挟まれている男根を華奢な背中にぐい、と強く押し付けた。
「あ…」
その熱く脈打つ塊にライトニングはうっとりと振り返り、肩越しに口づけをねだる。もう忘我の体なのだろう、うっすらと唇を開き、舌先でフリオニールの唇を舐める。フリオニールも、もう冷静ではいられなくて、噛み付くようにライトニングに口づけた。
「んっ……ぅ、ん……」
鼻にかかった吐息をもらし、ライトニングは夢中になってフリオニールの舌を探る。フリオニールはすぐにそれに応えた。互いの舌の絡むぴちゃぴちゃという音と、フリオニールが胎内をかき回す音がライトニングの耳を犯した。フリオニールも自身をライトニングの背中に擦りつけ無意識に腰を揺らめかせる。
「あっ!あっ!フリオ、フリオ…っ!」
快感に理性をなくしたライトニングは甘える様にその名前を呼ぶ。
「いっ…い、……あ、あっ…すご……い……」
身体がどうしようもなく熱くて喉がカラカラだ。フリオニールはライトニングをしっかりと抱え、再びライトニングに口づける。知らず、お互いが水分を求めて唾液を送り合う。
フリオニールの指が紡ぎだす絶頂がまた下肢の奥からじわじわとこみ上げてきた。まるでフリオニールの熱塊を受け入れている時のように、ライトニングはフリオニールの動きに合わせて淫らに腰を揺らめかせる。
銀糸を引いて、唇が離れた。ライトニングは息苦しくて途端に大きく息を吐き、フリオニールはすぐさまライトニングの首筋に歯を立てた。それが思いがけず、絶頂への引き金となった。
「はっ、あぁっ!」
目の奥がチカチカと光が飛び交い、その光は脳をも焼き尽くすかのような強い快感をライトニングにもたらした。
「んっ!んっ!……ぁっ!あ、あぁ――っ!」
意識が真っ白になってふうっと浮遊した。ライトニングは半ば気を失ってフリオニールの身体ににもたれかかるように崩れ落ちた。
はぁはぁと大きく喘ぎ、身体がどこまでも沈んでいくような感覚にとらわれた。
「フリオニール……」
「うん。」
フリオニールは言わなくても分かっている、とばかりにライトニングの胎内から指を抜くと、自分の方に向かせ、未だ余韻にふるふると震えるその身体を強く抱きしめてやる。フリオニールはもうライトニングに手を出さず、ただ優しくその髪を撫でてやる。
「あ……フリオニール、フリオニール…………」
余程の高みに昇らされたのだろう、ライトニングの身体は時折びくりと跳ねる。フリオニールがどこにも触れていないのに、感じ入った声を漏らし、子供の様にフリオニールに身体をすり寄せ、掠れた声でその名前を呼ぶ。
ライトニングの呼吸が落ち着いて来ると、フリオニールはライトニングをベッドに横たえた。さっきまで感じていたフリオニールの体温が、つと離れた。朦朧とした意識のまま、ライトニングはフリオニールの気配を追う。陶器が触れる音と、コップに水が注がれる音がした。
「ライト、水を飲むか?」
ライトニングはこくん、と頷いた。さんざん啼かされたせいで、声が出ないのだ。未だに身体に力が入らないが、フリオニールが身体を起こしてくれたので、結わえられたままの手をコップの方に差し出す。と、フリオニールは手に持ったコップをライトニングが遠ざけ、自分が飲み干してしまった。
「…フリオニール?」
フリオニールは突然唇をライトニングに押し付け、口移しでライトニングに水を与えた。ライトニングはそれを素直に喉を鳴らして飲み干した。
「…甘い…」
瞳でもっと、とねだる。フリオニールは請われるままに何度も何度もライトニングに水を与えてやる。飲み干せなかった水はライトニングの唇の端からほっそりとした顎をつたい、鎖骨の辺りから胸へと小さな流れを作る。フリオニールはそれを舌ですくい取った。
「本当だ。」
「フリオニール。」
ライトニングが何も言わなくても、フリオニールは恋人が考えていることがすぐに分かった。手の戒めを解いてやり、水を入れたコップを手渡した。ライトニングは口の中に水をふくむと、フリオニールの頬に手を添えて口付けた。水と一緒にライトニングの舌が潜り込んできた。フリオニールも喉が乾いていたので、一口でライトニングから与えられて水を飲み干した。ライトニングはすぐに次の一口を与える。そうやって、何度もお互いに水を与え合い、口から零れた滴を舐めとる。いつの間にか空になったコップはベッドの下に転がり落ち、二人はお互いの唇を貪り合いながらベッドに倒れ込んだ。

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